【茨城高専】高専生×タイ・シンガポールの学生が海洋問題に挑む!茨城高専60周年記念事業「KOSEN Global Camp 2024」開催

海洋汚染に国境はない—高専生が国際チームで海洋プラスチック汚染の解決を目指す8日間

 茨城工業高等専門学校(茨城県ひたちなか市 校長:鈴木秋弘 以下「茨城高専」)は、創立60周年記念事業の一環として、2025年3月16日から23日までの8日間、タイ・シンガポールの学生とともに環境問題の解決に取り組む「KOSEN Global Camp 2024」を開催しました。

みんなで笑顔!3か国の仲間たち

 「KOSEN Global Camp 2024」は、未来の技術者である高専生とタイ・シンガポールの学生が協働し、英語で議論を交わしながら「海洋プラスチック汚染の解決」に挑む国際教育プログラムです。会場は、鹿島灘に面した自然豊かな「とちぎ海浜自然の家」(茨城県鉾田市)。参加者はロッジで寝食を共にしながら、三か国混成のチームで課題解決に取り組みました。

 期間中は、JAMSTEC(海洋研究開発機構)やアクアワールド茨城県大洗水族館を訪問し、海洋汚染の現状や先進的な研究について知識を深めました。初めはぎこちなかった学生たちも日を追うごとにチームでの議論が白熱し、最終日には「プラごみを集めながら海洋汚染について学ぶゲームアプリ」や「QRコードを活用した自動ポイント還元システム」など、実現可能性の高いアイディアディアを英語で堂々と発表しました。

 また期間中、国際チーム間の交流を深めるため、バーベキューやスポーツ大会、文化紹介を実施。茨城高専訪問時には、茶道部による茶道体験や「いばらきものづくりマイスター」による組木細工のワークショップも行われ、日本文化への理解を深めました。帰国前日には天文部による天体観測会が開かれ、満天の星空の下で国境を越えた友情を深めるひとときとなりました。

★参加した学生のコメント :大竹葵葉さん 機械・制御系(当時3年生)
「これまで海外渡航の経験がなく、異文化の人々と積極的に関わる機会も少なかったため、当初は不安を感じていました。しかし、シンガポールやタイの学生と海洋汚染についてディスカッションを重ね、共同生活を送る中で、その不安は次第に『もっと海外の人々とコミュニケーションを取りたい』という好奇心へと変わっていきました。わずか8日間という短い期間ではありましたが、私にとって非常に意義深く、忘れがたい経験となりました。この貴重な体験を通じて、異文化交流の魅力を実感するとともに、今後も積極的にグローバルな交流の場に飛び込んでいきたいという思いを強くしました。」

色とりどりのポスターと笑顔があふれる閉会式

【参考リンク】
 ■とちぎ海浜自然の家公式HP:https://tochigikaihin.jp/
 ■とちぎ海浜自然の家公式Instagram
  (初日)3月16日の様子:https://www.instagram.com/p/DHQel06S7PE/
  最終プレゼンテーションの様子(3/23):https://www.instagram.com/p/DHf1XLxS2ta/

 ■日刊工業新聞に掲載されました。
  https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00743406

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