茨城高専の特色
6つの特色
POINT01日本独自の学校制度
国立高等専門学校は、実践に強いエンジニアを求める社会の強いニーズを受けて1962(昭和37)年に誕生しました。
大学と同じ「高等教育機関」として位置づけられ「深く専門の学芸を教授し、職業に必要な能力を育成すること(学校教育法第115条)」を目的としています。
中学校卒業後の15歳の若者を受け入れ、本科5年の一貫教育によって大学とほぼ同程度の専門知識・技術を教えるシステムは、世界でも類を見ない日本オリジナルのものです。
茨城高専(茨城工業高等専門学校、NITIC)は国立高専の3期校として1964(昭和39)年に開校。半世紀以上にわたって高度な専門性を持つ人財を育て、優秀なエンジニアを卒業生として送り出してきました。
POINT025年間一貫で集中して学ぶ
15歳から5年間の一貫教育には、大学受験がありません。
高専は求人倍率が非常に高いため、受験勉強にも就職活動にもわずらわされることなく学びに集中できます。
数学・化学・物理の基礎科目だけでなく高校で学ぶ国語・社会・体育・芸術なども含む一般科目で社会人としての素養を育み、専門科目では充実した実験・研究設備を活用して実験と実習に重点を置いたアウトプット型の学びを実現、エンジニアとしての創造性が無理なく育てられます。
インターンシップや工場見学などでの就業体験もあり、本科5年生での卒業研究では成果を論文にまとめ学内で研究発表を行うことで開発設計を含めた研究能力を育成します。
POINT03多様な進路
卒業後の進路はバリエーションに富んでいます。
5年間の本科修了・卒業で準学士の学位を取得。この時点で大学卒と同程度の力のあるエンジニアとしての扱いを受けます。
2023年度の実績では、企業から2,608件もの求人がありました。
卒業生の4割強が就職し、別の4割強は4年制大学に編入学します。茨城高専の大学編入者数は全国高専の中でもトップクラス。そのほとんどが国立大学です。また、約1割の卒業生は大学3・4年に相当する専攻科へ進学。より専門性を深めた学びを継続、大学卒業と同じ学士の学位を取得し、専攻科卒業後に大学院修士課程へ進学する者も多数います。
POINT04自由な校風
高専は大学と同じ高等教育機関。そこで学ぶのは「生徒」ではなく「学生」です。
指定行事用の制服はあっても普段の服装は自由、学業の妨げにならなければアルバイトも可能、本科4年生以上では車・バイク通学も許可制と、学生は細かい規則に縛られることはありません。
また、本科学生だけでも15歳から20歳と年齢層が広く、多くの国からの留学生もいますから、キャンパスでは多様な学生が共に学び、異なった価値観に触れ、互いに高め合っていくことになります。
この自由で多様性に富んだ学生生活が、学生の主体性と責任感を育み、自ら学ぶ姿勢、アウトプット型の学び、ものづくりの能力、そして時代をリードする創造力につながっていくのです。
POINT05学寮で共に暮す
学生寮は共同生活を通して、豊かな人間性を養います。
学生寮「有朋寮」(ゆうほうりょう)は、年齢も国籍も多様な寮生たちが共同生活を通してコミュニケーションを深め、豊かな人間性を養うための教育施設。その名前は「朋有り遠方より来る、亦楽しからずや。」という論語の一節にちなんでいます。
施設は管理棟と食堂、男子寮2棟、女子寮2棟、シェアハウス式の国際寮から成り、居室にはエアコン・机・いす・ロッカー・ベッド・本棚・ネット環境が完備。栄養バランスのよい温かい食事が提供され、カードキーの採用でセキュリティも万全です。
副校長(寮務主事)・寮務主事補が指導にあたり、それ以外の教職員も宿日直勤務をして寮生を見守っています。
POINT05わかりやすい実践型の授業
学年が進むにつれ専門科目のウエイトが大きくなっていく「くさび型」のカリキュラム。
1年次の「国際創造工学基礎」では各系の基礎を学びます。学年が進むにつれ専門科目のウエイトが大きくなっていく「くさび型」のカリキュラムですから、中学校を卒業したばかりでも無理なく学べます。
シラバス(年間授業計画)で目標を明示し、わかりやすい授業を実現。年次に伴って実験・実習の時間が増え、学生は研究・開発レベルの装置が多くある充実した環境で学びを深めていきます。
5年生が教員の指導の下で1年を費やす卒業研究はまさに本科5年間の学びの集大成。グローバル・エンジニア育成の一環として英語による専門科目の授業もあり、卒業研究の発表も英語で行われます。