グローバル教育センター

留学生受け入れ

本校ではこれまでに、多くの留学生を受け入れてきました。卒業した留学生たちは、日本国内での進学や就職を経て、その後も日本で活躍したり、母国に戻ってその経験を生かして活躍したりと、さまざまな道を歩んでいます。

これまでに本校に在籍した留学生の出身国は、フィリピン、インドネシア、マレーシア、タイ、ベトナム、カンボジア、ラオス、バングラデシュ、インド、スリランカ、モンゴル、ブラジル、ベナン、モザンビークの14か国にのぼります。本校には「留学生チューター制度」が設けられており、学生チューターが学業や寮生活をサポートしています。さらに、留学生にはホストファミリーを紹介し、日本の家庭文化を体験する機会を提供するとともに、異国で暮らす彼らの心の支えにもなっています。

また、留学生向けのプログラムとして、日帰り研修旅行や日本語特別授業、卒業記念旅行など、学びと交流の機会を数多く用意しています。ひたちなか国際交流協会が主催する地域イベントにも積極的に参加し、地域社会とのつながりも深めています。

さらに本校では、メキシコ、フランス、タイ、台湾、韓国といった国々からの学生を、短期・長期を問わず交流学生として受け入れており、国際交流のさらなる活性化を図っています。

  • 留学生卒業旅行

  • ひたちなか国際交流文化祭

年度別国別留学生在籍状況(令和7年4月1日現在)

国名(Country)/年度(Year) R3 R4 R5 R6 R7
マレーシア(Malaysia) 4人 4人 6人 5人 5人
インドネシア(Indonesia) - - - 1人 1人
モンゴル(Mongolia) 4人 3人 2人 1人 0人
タイ(Thailand) 9人 11人 12人 12人 10人
ラオス(Laos) 1人 1人 1人 4人 6人
カンボジア(Cambodia) 2人 1人 1人 - 0人
インド(India) - - 1人 1人 1人
ベナン(Benin) - - 1人 1人 1人
モザンビーク(Mozambique) - - - - 1人
スリランカ(Sri Lanka) - - - - 1人
合計(Total) 20人 20人 24人 25人 26人

タイ・チュラポーン王女サイエンスハイスクール(PCSHs)からの留学生受け入れ

平成30年度4月より茨城高専ではタイ王国チュラポーン王女サイエンスハイスクール(PCSHs)からの1年次留学生の受け入れを開始しました。従来は、国立高専に入学する留学生は2年次から編入学で受け入れていましたが、今回の受け入れは、国立高等専門学校機構とPCSHsが学術交流協定を結び第1学年から入学できるように進めてきたもので、第1学年次受け入れのファーストケースとなります。

タイからの留学生は、卒業後に母国の発展のために活躍することがタイ王国から強く期待されており、来年度以降も継続的に受け入れていく予定です。

タイ・PCSHs留学生受け入れに関するこれまでの取り組み

学術交流協定

本校は海外の多数の大学と学術交流協定を結び、学術的・文化的な交流を行なっています。交流が長く続いているものとしては、平成元年にフランス国立ルーアン応用科学大学(INSA de Rouen)との間に学術交流協定を結び、翌年の平成2年から同大学の学生を日本国内での研修に受け入れ、平成3年から本校学生の同大学への派遣を開始しました。

近年の例では、平成22年、韓国の朝鮮理工大学との間に学術交流協定を結び、同年から本校の専攻科生が朝鮮理工大学でのインターンシップを行いました。平成23年度から朝鮮理工大学の学生が本校で研修を行っています。

交流協定一覧(令和7年4月1日現在)

機関名(Organization) 国名(Country) 締結期間(Conclusion Period)
朝鮮理工大学
(Chosen College of Science and Technology)
韓国(South Korea) 2010.5.14~
ガジャ・マダ大学職業訓練大学
(Vocational College Universitas of Gadjah Mada)
インドネシア(Indonesia) 2020.6.18~
グアナファト大学
(University of Guanajuato)
メキシコ(Mexico) 2021.4.16~2026.4.15
中興大学
(National Chung Hsing University)
台湾(Republic of China) 2016.3.1~
ルーアン応用科学大学
(National Institute of Applied Science of Rouen)
フランス(France) 2019.3.19~
プリンセスチュラポーンサイエンスハイスクール・ペッチャブリー校
(Princess Chulabhorn Science High School Phetchaburi)
タイ(Thailand) 2024.6.10~2029.6.9

オンキャンパスの国際化

令和6年度には、タイ・シンガポールの学生を招聘し「KOSEN GlobalCamp 2024」を開催。海洋プラスチック汚染の解決を目指す8日間の国際共同プログラムを実施しました。鉾田市の自然豊かな施設で寝食を共にし、三か国混成チームで英語による議論や発表を重ね、実現可能性の高い提案を行いました。
また、JAMSTECや水族館での学び、日本文化体験、スポーツや天体観測などを通じて交流を深め、国境を越えた友情と相互理解を育みました。

本プログラムを通じ、学生たちは技術者としての視野と国際感覚を養い、語学や海外留学へのモチベーションが大いに向上しました。

KOSEN GlobalCamp 2024

地域での活動

本校はひたちなか市国際交流協会と協力し、国際交流文化祭、ひたちなか夏祭り、多文化交流イベント「こくさいちゃんカフェ」などに留学生とともに参加しています。

また、市内のこどもたちに外国の文化に触れてもらうことを目的に、夏休みに「グローバルサマースクール」を開催しています。令和6年度はベナンからの留学生が講師となり、母国の文化を紹介し、アフリカの太鼓「ジャンベ」による音楽を披露しました。

司会もタイとマレーシアからの留学生が務め、続いて行われた簡単な太鼓制作ではアフリカの色を取り入れた個性豊かな太鼓が完成し、楽しく学びながら国際交流を深める機会となりました。

  • ベナンの紹介をするアクセルさん

  • こくさいちゃんカフェで交流

留学生支援拠点校

本校は、第2ブロックの留学生支援拠点校として、ブロック内の留学生を対象にさまざまな支援を行っています。オンラインミーティングを通じて留学生同士のつながりを育み、対面での相談にも応じています。また、夏には第2ブロック内の高専と連携し、毎年「日本語サマーキャンプ」を開催しています。
生きた日本語を身につけるとともに、高専で学ぶ留学生どうしの交流を深めることを目的としています。

日本語サマーキャンプ