海外研修「タイ高専見学研修(KOSEN-KMITL)」を行いました
令和7年2月17日(月)から21日(金)にかけて、本校の2年生5名・3年生1名の計6名が、タイの高等専門学校「KOSEN-KMITL(キングモンクット工科大学ラートクラバン校)」を訪問し、研修を行いました。KOSEN-KMITLは令和元年に開校したタイ王国初の高専で、令和7年度には茨城高専の3年次に編入生を受け入れます。
期間中は現地の授業に参加し、KOSEN-KMITLの学生たちと交流を深めました。授業・実験・実習はすべて英語で行われ、学生たちは言語の壁に苦労しながらも、積極的に学びの姿勢を見せていました。日本語の授業では、日本に留学する予定の学生さんたちと一緒に、会話や漢字を練習しました。この経験を通して、日頃日本で学んでいる留学生たちの苦労を改めて実感する機会にもなりました。また、現地の学生が企画したタイに関するクイズ大会にも参加し、楽しみながらタイの文化について学びました。さらに、放課後には一緒にスポーツやさまざまなアクティビティを行い、短い期間ではありましたが学生同士で友情を深めることができました。



最終日には、文化交流の一環として、世界遺産であるアユタヤの歴史遺跡や歴史ある寺院も見学し、タイの豊かな文化と歴史に触れることができました。

今回の研修は単なる授業体験や文化交流にとどまらず、4月から本校に編入予定のKOSEN-KMITLの留学生とのチューター研修も兼ねて行われました。現地で直接顔を合わせて交流することで、留学生が4月からスムーズに高専生活をスタートできるよう、準備を整えることができました。
現地ではKOSEN-KMITLの教職員の皆さま、学生の皆さまに大変親切にしていただき、貴重な体験をさせていただきました。心より感謝申し上げます。今回の経験をもとに、今後も継続的な国際交流を通じて、互いの学びを深めていきたいと考えています。
★参加学生
荒井 結奈(2年5組)
大嶋 琉弥(2年1組)
長岡 匠人(2年2組)
福田 格 (2年5組)
山本 夏寧(2年3組)
チットワッタナーコーン・アーパーゴーン(3年電気・電子系)
★タイ高専見学研修に参加した学生の感想
日本語の意味を聞かれた際、普段何気なく使っている言葉なのに、実際に説明するのがなかなか難しいことに気付きました。外国人が日本語を勉強する難しさに共感できました。また、緊張していた私に対して、積極的に接してくれたおかげで友達がたくさんでき、昼食や放課後の時も毎日充実した生活を送れました。実際に交流出来た期間は4日ほどしかありませんでしたが、今でも連絡を取り合うほど親密な関係を築けました。(2年2組 長岡 匠人さん)
タイ高専は全体的に教育の難易度が高くそれは生徒の自主性の高さゆえに成り立っていることを実感した。自分の低い英語力でも自信をもって、一回言って伝わらなかった言葉はすぐに言い換え、伝わるまで会話を続けることが実用的な英語力につながった。
この一週間はすべてが新鮮で、あっという間に過ぎてしまうくらい楽しかった。今は、3年次のシンガポール研修に向け、英検準2級2次試験の対策をしている。将来グローバルに活躍できるエンジニアになれるよう1つ1つの機会を見逃さず、無駄にしないようにしたい。(2年1組 大嶋 琉弥さん)
茨城高専では学生の海外留学を積極的にサポートしています。
今後も学生の挑戦を支援していきます。
【参考リンク】http://www.kosen.kmitl.ac.th/th