茨城高専×ひたちなか市立中央図書館 図書館活用型学習「リサーチャーDX」を実践しました
ひたちなか市立中央図書館(茨城県ひたちなか市元町5-3)において、茨城工業高等専門学校の学生たちが地域の小中学生を対象とした図書館活用型学習「リサーチャーDX」を実践しました。本活動は2026年8月26日、28日の2日間にわたり実施され、本校学生とひたちなか市立中央図書館職員との協働によって企画・運営されました。

(図書館リサーチャーDXの活動の様子)
図書館活用型学習「リサーチャーDX」とは
本企画は、小中学生が自ら問いを立て、情報を収集・分析しながら答えを探究する学習プログラムです。
Day1では、百科事典や図書を活用しながら、自分が調べたいテーマについて「問い」を具体化しました。その後、KJ法を用いて考えを整理し、問いに対する仮説を構築しました。
Day2では、図書やインターネットを活用して仮説の検証を行い、その成果をポスターにまとめて発表しました。
参加者は以下の流れで探究活動に取り組み、ポスターを作成しました。ポスターの構成は以下のとおりです。
- はじめに
- 問いの設定
- 仮説の構築
- 調査方法
- 調査結果
- まとめ
- 参考文献
「問いの設定」を大切にした探究活動
本活動で特に重視したのは、「問いの設定」です。
問いが曖昧であったり、自分の調査範囲を超えていたりすると、その後の仮説構築や情報収集、考察が難しくなります。そのためDay1では、多くの時間を問いづくりに充てました。
例えば、「美味しい干し芋はどうやったら作れるのか?」というテーマでは、「美味しい」という曖昧な表現を「糖度が高い」という具体的な指標に置き換えることで、調査可能な問いへと発展させました。
参加者は高専生との対話を通して問いを磨き上げ、より深い探究へとつなげていました。
高専生が伴走する学びの場
本活動の大きな特長は、高専生が小中学生に寄り添いながら探究活動を支援する手厚い体制となっており、参加者は、高専生からのアドバイスや問いかけを受けながら、自ら考え、調べ、まとめる過程を経験しました。図書館という学びの場を活用しながら、主体的に探究を進める姿が多く見られました。

(図書館リサーチャーDXのタイムライン)




(図書館リサーチャーDXの活動の様子)
企画発案者・参加学生コメント
ひたちなか市立中央図書館 米川 裕太郎さん
「リサーチャーDX」は、茨城高専の学生の皆さんが企画段階から中心となって考え、図書館と一緒につくり上げた活動です。図書館資料を活用した調べ方と、高専生が培ってきた探究の知識や経験を組み合わせることで、子どもたちの『調べる』可能性を広げることができました。新しい学びの場を共に創り上げることができ、大変うれしく思います。
中垣 陽斗さん(本科3年・機械・制御系)
探究活動を進める中で、自分自身が小中学生の頃に知りたかった内容を盛り込みました。少し難しい内容もありましたが、参加者の皆さんが楽しみながら真剣に取り組んでくれたことが印象に残っています。参加してくださった皆様、そして企画運営を支えてくださった中央図書館の皆様に感謝申し上げます。
むすびに
近年、生成AIをはじめとする情報検索技術は急速に発展しています。そのような時代だからこそ、「探究とは何か」「図書館の役割とは何か」を改めて考える機会となりました。
本活動を通じて、参加した小中学生が自ら問いを立て、情報を集め、考察し、発表する探究の楽しさを体験できたことを大変うれしく思います。
茨城高専では今後も地域と連携しながら、子どもたちの学びや探究心を育む活動を積極的に推進してまいります。
本校関係者
担当教員
片岡 隆史 准教授(一般教養部)
参加学生
國井 真帆(本科4年・情報系)
中垣 陽斗(本科3年・機械・制御系)
岡野 修也(本科3年・電気・電子系)
髙久 まどか(本科3年・化学・生物・環境系)

