第36回日本化学会関東支部茨城地区研究交流会本校学生が優秀発表賞を受賞!
令和7年12月13日(土)に、日立シビックセンター(茨城県日立市幸町 1-21-1)で開催された、第36回日本化学会関東支部 茨城地区研究交流会において、本校5年生の森 陽奎さん(電気・電子系)、駒村 将大さん(電気・電子系)が優秀発表賞(ポスター賞)を受賞しました。本研究は、長岡技術科学大学と高エネルギー加速器研究機構(KEK)物質構造科学研究所(IMSS)との共同研究成果です。


◾️題名
酸素欠損によるCo-doped In2O3の磁性増強メカニズム
◾️著者
○森 陽奎(茨城高専)、駒村 将大(茨城高専)、朝倉 友彩(茨城高専)、萩谷 明日菜(茨城高専)、
弥生 宗男(茨城高専)、佐藤 桂輔(茨城高専)、片岡 隆史(茨城高専)、小松 啓志(長岡技術科学大
学)、雨宮 健太(KEK IMSS)、小澤 健一(KEK IMSS)
◾️受賞者(5年 電気・電子系 森 陽奎さん)のコメント
“この度は、名誉ある賞をいただき、大変光栄です。 ここに至るまでは試行錯誤の連続で、壁にぶつかることも多々ありましたが、ご指導いただいた先生方をはじめ、私を支えてくださった研究室の皆様のおかげで、無事このような賞をいただくことができました。Coを希薄添加したIn2O3は、磁性半導体材料として注目を集めておりますが、その磁性発現機構には未解明の部分が多く、実用化には至っておりません。今回の学会でいただいた貴重な意見を糧に、本材料の実用化へ向けて、より一層研究に精進する所存です。本当にありがとうございました。”
◾️題名
X線吸収分光法及び光電子分光法を用いたGeO2ベース希薄磁性半導体の電子状態解析
◾️著者
○駒村 将大(茨城高専)、朝倉 友彩(茨城高専)、萩谷 明日菜(茨城高専)、森 陽奎(茨城高専)、
佐藤 桂輔(茨城高専)、片岡 隆史(茨城高専)、小松 啓志(長岡技術科学大学)、小澤 健一(KEK IMSS)、雨宮 健太(KEK IMSS)
◾️受賞者(5年 電気・電子系 駒村 将大)さんのコメント
“まだ勉強中ですが、先生方の手厚いご指導のおかげで、このような素晴らしい賞をいただくことができました。本当にありがとうございました。希薄磁性半導体(DMS)の研究では、授業であまり習うことのない「量子力学」という学問を扱います。そのため、実現象と理論を結びつける場面で非常に苦労しました。私のテーマであるGeO₂のDMSの研究は、まだ始まったばかりですが、今回頂いた評価を自信に変えて、本研究をより発展させていきたいと思います。”
◾️指導教官(片岡 隆史 准教授)のコメント
“3d遷移金属を希薄に含む磁性半導体は、興味深い磁性を示します。しかし、その機構に関する理論的理解は、未だ十分とは言い難い状況です。駒村さんと森さんは、放射光実験や理論計算を用いた体系的なアプローチによってこの難問に挑みました。今回の受賞は、お二人の粘り強さと実直な探究心の結果だと思います。大変おめでとうございます。”

(左) 光電子分光実験(BL3B) (右) X線磁気円二色性(BL16A)
◾️謝辞
本研究は、「令和7年度 高専-長岡技科大 共同研究」の研究助成を受けて実施したものです。X線光電子分光の実験支援を頂いた、長岡技術科学大学の小松 啓志 助教に心より感謝申し上げます。また本研究における放射光実験は、高エネルギー加速器研究機構、物質構造科学研究所の放射光共同利用実験課題(課題番号2025G085)により実施しました。共鳴光電子分光(BL3B)の実験支援を頂いた同研究所の小澤健一 教授およびX線磁気円二色性(BL16A)の実験支援を頂いた雨宮 健太 教授に深く御礼を申し上げます。実験結果の解析において、有益なご助言を頂いた、京都大学の吉田鉄平 教授、岡山大学の大槻太毅 准教授に深く御礼を申し上げます。
<参考リンク>
【大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所】
https://www2.kek.jp/imss/news/2026/topics/0123ibaraki-ct/

