【日本分析化学会第74年会】本校専攻科生が若手ポスター賞を受賞しました!
令和7年9月24日(水)~26日(金)に北海道大学(北海道札幌市北区北13条西8丁目)で開催された「日本分析化学会第74年会」において, 専攻科1年生の鈴木 はなさん(応用化学コース)が若手ポスター賞を受賞しました。

ひたちなか市の特産品である「ほしいも」の製造工程では,皮などの非可食部が廃棄されています。これは堆肥として再利用することが望ましいのですが,その過程で強い悪臭が発生してしまう点に課題がありました。鈴木さんは,この悪臭を吸着するシート状材料の開発に取り組んでおり,今回は自ら作成したシートに対して悪臭原因物質がどの程度吸着するのかを定量的に調べ,学会で報告しました。鈴木さんは同学会の若手ポスター部門において他大学の大学院生や大学生とともに堂々とした発表を行い,多くの聴衆とディスカッションに臨んでいました。

鈴木さんが今回受賞した賞は,全228件の若手ポスター発表のうち審査員によって優秀な発表と認められた26件に贈られました。おめでとうございます!

★題名
生体由来多糖と牡蠣殻からなる複合シート材料の作製と水溶液中における有機酸の吸着
★著者
鈴木 はな(応用化学コース1年),松田 望来(応用化学コース(当時)),澤井 光(化学・生物・環境系 准教授),羽切 正英(群馬高専物質工学科 教授)
★受賞した鈴木さん(専攻科応用化学コース1年)のコメント
「この度、若手ポスター賞をいただき大変光栄に思っております。ご指導くださった先生方、ご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。当日は多くの方から貴重なご意見を頂戴し、大変勉強になりました。これまでの研究をさらに発展させていけるよう、今後も研究に励んでまいります。」
★指導教員(澤井 光 化学・生物・環境系 准教授)のコメント
「この研究は,ひたちなか・東海・那珂ほしいも協議会様からのご依頼により令和3年度にスタートしました。研究の基盤を築いた前任者の松田さんの方針を引き継ぎ,現在は鈴木さんが群馬高専と連携して新しい材料の開発を進めています。今回の分析化学会では,開発した材料の機能性について報告してもらいましたが,説得力のある資料と堂々とした発表により高専の研究力を十分に示すことができました。鈴木さんの日頃の努力の成果が実を結んだ結果だと思います。本当におめでとうございます。」

