DCON（ディープラーニングコンテスト）本選に茨城高専が初出場：3つの企業賞を受賞！
2025年5月9日（金），10日（土），第6回全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト（DCON2025）が渋谷ヒカリエホール９階にて開催されました．茨城高専から出場したチームは，95チーム44高専のエントリーから2度の予備予選を勝ち抜き，本選出場10チームに選ばれました．
日立産業制御ソリューションズ賞 作品名「Locker.ai：LLM×スマートロッカーによる自動応答遺失物管理サービス」の制作は，茨城高専MDL（メディアデザインラボ）所属のDCONチーム「明日のDCON楽しみだね」が取り組みました。参加チームは，落とし物を拾った拾得者，施設を管理する施設占有者，落とし物をした遺失者の三者の負担を軽減し，「ありがとう」を伝えられるサービスを考案し，駅や公園の他，地方公共団体を対象にサービス導入を働きかけるビジネスモデルを提案しました．
本選では企業評価額5,000万円の評価（総合順位5位相当）を受けました．また，企業賞としてトピー工業賞，日立産業制御ソリューションズ賞，QUICK賞の3賞を受賞して高い評価を頂きました。
★参考リンク
株式会社 日立産業制御ソリューションズ
「第６回 全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト2025にて日立産業制御ソリューシ
ョンズ賞を茨城工業高等専門学校に授与」
URL：https://info.hitachi-ics.co.jp/topics/info/20250529a.html
▶本選の模様は以下のアーカイブ配信よりご覧いただけます！
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■アーカイブ配信URL
YouTube JDLA 公式チャンネル
https://youtube.com/live/gbulH1etEHU
■審査結果
・DCON2025： https://dcon.ai/news/20250510001/
・高専DCON【公式】X(旧Twitter)： https://x.com/DCON_JDLA
▶参加学生のコメント
今回のコンテストでの結果は、メンターの折茂様をはじめ、アンケートにご協力いただいた国営ひたち海浜公園、JR東日本勝田駅、茨城県警の方々など、多くのご支援とご協力があってこそ成し遂げられた成果だと感じています。そして何よりも、昨年8月から約10か月間を一緒に走り続けてくれたチームメンバーと積み重ねてきた努力が、企業賞という形で認められたことを誇りに思います。私たちは今回、「落とし物」をテーマにコンテスト取り組みました。デジタル化によってスマホに個人情報が集約されている現在において、それを紛失した場合は生活に大きな支障をきたします。目の前の「日常」が崩れないように、落とし物が落とし主の手元に戻って来るようなシステム・プロダクトの構築を行いました。今回の経験を活かして、これからは目の前の「日常」が壊れないように守る技術を高専で培っていきます。最後になりますが、顧問の岡本先生、神野河先生、いつでも諸手を挙げて応援し励ましてくれた鈴木校長先生に感謝いたします。（チーム代表：川崎 准也）
前列左から，佐藤匠，メンター折茂様，塩畑，柴沼
後列左から，鈴木校長先生，佐藤昴，白田，川崎，関口，深谷
▶DCON2025「明日のDCON楽しみだね」活動メンバー
代表 川崎 准也 （本科4年機械・制御系）
佐藤 匠 （本科3年電気・電子系）
佐藤 昴 （本科卒業生：機械・制御系卒業）
白田 連大 （本科卒業生：情報系卒業）
塩畑 晴人 （本科卒業生：情報系卒業）
関口 佳汰 （本科5年機械・制御系）
柴沼 厳 （本科卒業生：情報系卒業）
深谷 悠喜 （本科2年電気・電子系）
※2025年5月現在
※2024年10月エントリー時に高専に在籍する学生がDCON2025に参加可能
▶DCONメンター制度とは？
本選に出場した10チームには，DCON実行委員会よりメンターが割り当てられサポートを受けられます．茨城高専チームは，折茂 美保 様（ボストンコンサルティンググループマネージング・ディレクター＆パートナー）がメンターとなりご指導いただきました。
https://dcon.ai/judge/#second
▶DCONとは？
今年で6回目の開催となる全国高等専門学校を対象としたディープラーニングコンテストです．高等専門学校の学生が日頃培った「ものつくり技術」と「ディープラーニング」を活用した作品を制作し，生み出される事業性を企業評価額で競うコンテストです。
〈参考〉：DCON公式HP https://dcon.ai/
▶(MDL)メディアデザインラボとは？
茨城高専で2023年度に実施した高専スタートアップ教育環境整備事業で新設された学生団体です．高専で学んだ知識を生かし，地域から要望がある社会課題の解決に取り組みます．これら活動では，高専学生が地域から多くの感謝や激励を頂いており，高専での勉学が社会に役立つ実感を得る貴重な場となっています．