茨城高専学生9名がマレーシアで国際研修に参加! イスラム文化にも触れる貴重な経験
2025年3月1日から18日まで、茨城高専の学生9名がマレーシアでの研修プログラムに参加しました。本研修は、マレーシア工科大学(UTM)のマレーシア日本国際工学院(MJIIT)との連携により実施され、学生たちは現地の文化や技術を学びながら、英語でのコミュニケーションスキルを向上させました。

■ラマダン期間ならではの貴重な体験
今回の研修は、イスラム教徒にとって神聖なラマダン(断食月)期間中に行われたため、学生たちは普段なかなか経験できないイスラム文化にも触れることができました。
MJIITの学生との交流を通じて、ラマダン期間中の生活習慣や断食の意義について学び、日没後の「イフタール」(断食明けの食事)に招かれる機会もありました。さらに、イスラム美術館や国立モスク(マスジッド・ネガラ)を訪れ、イスラム建築や芸術の美しさを直接体感しました。ラマダン期間中はモスクの訪問時間が制限されることもありましたが、その中で現地の人々の信仰の深さを実感しました。
■充実した研修スケジュール
MJIITキャンパスツアーでは、最先端の研究施設や学習環境を視察し、マレーシアにおける技術教育や研究の現状について理解を深めました。円借款で導入された多くの大型装置に,日本の国旗のシールが貼ってあるのが印象的でした。また、JICA専門家による講義では、マレーシアにおける日本の国際協力の取り組みや技術支援の実例について学び、グローバルな視点を養いました。
クアラルンプールだけでなく、イポーやマラッカといった歴史的都市を訪れ、多民族国家マレーシアの文化的背景について学ぶ機会も得ました。さらに、JETROクアラルンプール事務所を訪問し、マレーシアのビジネス環境や日本企業の進出状況についての講義を受け、現地の経済や産業についての理解も深めました。


■学生たちの挑戦と成長
研修中、学生たちはMJIITの学生と共に英語でディスカッションを行い、研修中に訪れたクアラルンプール、イポー、マラッカの3都市について英語でプレゼンテーションを実施しました。言語や文化の違いを乗り越え、積極的に学び、発表する姿が印象的でした。
■今後に向けて
本研修を通じて、学生たちは国際的な視野を広げ、技術だけでなく異文化理解の重要性を学びました。特に、ラマダンという特別な期間に現地の人々の生活を共にしたことで、イスラム文化への理解が深まりました。この経験を今後の学びやキャリアに活かし、さらなる成長を目指していきます。マレーシアでの貴重な経験を胸に、これからの挑戦にも積極的に取り組んでいくことを期待しています!