本校専攻科1年生が筆頭著者となった論文が査読付き国際学術雑誌に掲載されました

 本校専攻科生の塙 未桜さん(応用化学コース1年)が筆頭著者として、査読付き国際学術誌『Construction and Building Materials』(現在Impact Factor:7.4)に学術論文が掲載されました。この論文では、環境修復機能を持つ鉱物であるハイドロキシアパタイト(HAp)の前駆物質を含むリン酸無機材料を、リン酸含有量を調整しながら合成し、HApが最も多く結晶化する最適な合成条件を探求しました。その結果、40wt%のリン酸含有量の系において、HApの前駆物質が多く存在していることを明らかにしました。本成果は、本科(化学・生物・環境系)の卒業研究および専攻科(応用化学コース)で行われた特別研究の成果に基づくものです。


題名

Influence of temperature and polyphosphate contents on hydroxyapatite crystallization in calcium aluminate cement modified with sodium polyphosphate


掲載誌

Construction and Building Materials, 449 (2024) 138503
DOI:https://doi.org/10.1016/j.conbuildmat.2024.138503


著者

塙 未桜(応用化学コース1年)、北 佳(当時、化学・生物・環境系)、入澤 啓太(茨城高専 化学・生物・環境系 准教授)


学生のコメント:塙 未桜さん(産業技術システムデザイン工学専攻 応用化学コース1年)

「先輩の成果をさらに発展させ本科5年生から取り組んできた研究を、今回このような形で報告することができて光栄です。実験方法や結果の見方まで私には初めてのことばかりでしたが、終始丁寧にご指導いただきました。心より感謝申し上げます。現在のテーマにもさらに気を引き締めて取り組んでいきたいと思います。」

指導教員のコメント:入澤 啓太(国際創造工学科 化学・生物・環境系 准教授)

「多くの機器分析を通じて、優れた研究遂行能力を発揮し、着実に研究を進めました。茨城高専のプレゼンスを高めた価値のあるものです。今後のさらなる活躍に期待します。」

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