11/16(木)、第2回企業研究会を開催しました!

 令和5年11月16日(木)、本科4年生及び専攻科1年生を対象とした「企業研究会」を、昨年度に続きホテルクリスタルパレス(ひたちなか市大平)で開催しました。
 今年度は二部制となり、第一部の「就職講演会」では、保護者向けに(株)帝国データバンク(水戸支店長 松浦 元義様)による『信用調査会社の視点で分析した現在の就職市場について』、旭化成(株)(人事部人材採用室 上野 将嗣様)による『企業から見る高専生のキャリア ~進路と企業選択のポイント~』と題した講演が行われました。
 第二部の「企業研究会」では、学生及び保護者が参加企業の事業内容や社会が求める人材、活躍できる人物像などについて、実際に企業の担当者から話を聞くことで理解を深めました。この企業研究会が学生たちの自律的なキャリア意識の醸成を促進し、今後の就職活動及び自身のキャリア形成に有益な機会となることを期待しています。

【第1部】 就職講演会の様子

(株)帝国データバンクの松浦様によるご講演の様子
旭化成(株)の上野様によるご講演の様子
会場の様子
70名以上の保護者様にご参加いただきました
参加者の様子
熱心にメモをとる保護者様

 帝国データバンクの松浦様からは、現在の就職環境に関するご講演と共に、「企業の見分け方」や「キラリと光る県内企業」について、信用調査会社の視点で分析した貴重な知見を共有していただきました。
 続いて旭化成の上野様からは、企業が求める人財と会社から見た高専生に関する貴重なご講演がありました。進路のメリットとデメリット、企業選びのポイントなどについて、自身の体験談を交えて詳しくお話いただきました。
 参加した保護者の皆様は熱心に聴き入り、不安や疑問点について積極的に質問されました。本講演が、保護者の皆様にとって「学生のキャリア形成への理解と意欲を一層高める機会」となれば、これに勝る喜びはありません。

本校後援会会長 土田様による挨拶
鈴木校長による挨拶
司会を務める宮下キャリア支援室長



【第2部】 企業研究会の様子

 参加企業を、茨城県に主要な事業基盤があるなどゆかりの深い企業と、それ以外の企業の2グループに分類。参加した全37社は、スクリーンに資料を投影しながら1分間の自社PRを行い、企業の特長をアピールしました。その後、学生たちは気になった企業のブースを訪れ、30分×3回の質疑応答を含む詳細な会社説明を受けました(各グループから1社ずつ、更に両グループから1社の合計3社)。
 企業研究会に参加した保護者は、会場内に設置された進路相談会ブースに参加したり、各企業ブースの様子を見学したりするなど、最新の就職事情に対する高い関心を示していました。

1分間企業PRの様子
1分間企業PRの様子

 学生たちは、メモを取りながら真剣に会社説明を聞いたり、積極的に質問したりするなど、自身のキャリア形成に対する高い意識が感じられました。また企業の皆様が学生に真摯に向き合い、ご自身の経験や人生の先輩として温かいメッセージを送っている様子も印象的でした。

企業説明の様子
企業説明の様子
質疑応答の様子
質疑応答の様子

 第2回企業研究会は、199名の学生と35名の保護者様にご参加いただき、盛況のうちに終了しました。会場のホテルクリスタルパレス並びにご参加いただいた企業の皆様におかれましては、多大なご協力を賜り心より感謝申し上げます。また就職講演会の開催にご協力いただきました本校後援会の皆様、大変お世話になりました。

企業研究会に参加した学生の感想

■ たくさんの企業がある中で、3つの企業しか話が聞けないというところから、自分の気になる企業を嫌でも優先順序を決めないといけなく、その点でどの業界が自分が好きなのかを考える機会になった。また企業の話を聞いて、その業務内容が自分たちの生活のどこに役立っているのか理解出来、その技術によって製品のどこをよくしているのかがわかった。また同じ業界の企業と比べて、その企業はどこを特化していて、なぜ特化しているのかがわかった。このことからどの企業でも企業自身のオリジナリティが必要であり、それを維持、改善するのがとても大事だと理解できた。そこで自分が働くということを考えた時にただ任務をこなすだけの仕事が本科卒では多く、もっと人と話し、コミニュケーションをとりながら自分自身をだせる仕事が院卒では増えると思ったので、進学したいと思った。またこの機会を得て、就職する際にどこを基準に考えるかが大事ということも理解出来た。例えば、給料が良いからと言って、残業が多かったり、三交替制度であったり、自分のやりたい業務じゃなかった場合長く続かないと思った。そのため企業を決める際にもっと情報を集めて自分のやりたいことを明確にし、それとリンクする職種を考えないといけないと思った。

■ 自分は高専を卒業した後進学を希望しています。高専卒という学歴では社会では通用しないと思っていたからです。しかし、今回の参加企業の皆様は高専卒で就職するのが得だとおっしゃっていました。なので高専卒学部卒の価値はないのかと不安になり質問したところ真摯に答えて頂きました。不安を払拭しつつ、考え方も個人の意見として与えてくださりとても参考になりました。また、高専で学ぶことが就職してからどのように活かされるのかというのがよくわかりました。最近なぜ勉強をするのかわからず、モチベーションが下がっていたのですが、どのような勉強をすれば良いか具体的な目標を立てられるようになり勉強意欲が湧きました。 また、高専卒で就職すると自分がやりたい仕事はできないということも知れました。これは直接お会いして話を聞く機会がないと知らなかったと思います。就職希望ではないため、今回の企業説明会に参加することに対してあまり前向きな気持ちではありませんでしたが参加して良かったと思いました。

■ 就職というと、研究や学習をする機会がもうなくなってしまうイメージがあった。しかし、研究員として基礎開発に関わることができたり、学習プログラムを活用して、現場で使える知識を得られる機会があることに驚いた。 自分は自分の興味のある分野の研究や学習がしたく、進学希望であったが、就職してもそういった選択肢があるうえに、企業に尽くすことができると知り、とても興味が湧いた。自分は電気電子を専攻しており、電気電子分野は、製菓会社や飲料メーカーではあまり活躍の場がないと感じていたが、とても需要があることに驚いた。人々の生活に欠かせないものを学んでいることに誇りを感じることができ、学習のモチベーションになった。また、この会社ってこんなこともやっているんだ!という驚きがたくさんあった。自分の将来への期待や、とるべき行動についてのビジョンがはっきりとした良い時間でした。


学生主体の運営

 今年度も本校学生たちが主体となって、受付や会場案内、司会進行等の運営を行いました。事前の準備から当日の円滑な進行、そして終了後の迅速な後片付けまで、学生の皆さんの細やかな配慮がイベントの成功に大きく寄与しました。大変お疲れ様でした!
 

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