本科4年生が学生マグネシウムデザインコンテストで奨励賞を受賞

 令和4年3月29日(水)に、機械振興会館(東京都港区)で開催された日本マグネシウム協会・第21回会員情報交流会において、「第32回学生マグネシウムデザインコンテスト」表彰式が行われ、同コンテストのデザイン部門で奨励賞を受賞した、本校の小泉 理見さん(機械・制御系4年(受賞時))が表彰されました。同コンテストは、日本国内の大学(短大、大学院を含む)、高等専門学校及び工業系の高等学校の在学生の個人またはグループを対象に、将来を嘱望される学生に金属マグネシウムへの理解と興味を深めてもらうため、日本マグネシウム協会が毎年実施しているものです。

 制作部門とデザイン部門でそれぞれ募集、審査が行われ、小泉さんはマグネシウムの特性を応用した製品のデザイン図、設計図によって審査されるデザイン部門に応募。審査は、①マグネシウムの特性を理解して設計・意匠に活用しているか、②デザイン図、設計図、基本的な計算などの明確さ、③実現の可能性と独創性(マグネシウムの特性が考慮された、個性的なデザインやアイデアか)の3つの基準で行われました。

受賞学生コメント

 転ばぬ先の傘は、傘の骨の部分をマグネシウム合金に置換することで軽量化を図り、ご高齢な方でも安定して傘を持つことができるバリアフリーな16本傘です。特徴としては、傘の持ち手上部に長さ調節可能なカフを取り付けることで傘を、手だけでなく腕全体で支えることができることや、傘をささない時には、カフに腕を通したまま杖のように使用することもできることです。また、傘を開いた時に「傘先端」が閉じ、傘を閉じた時に「傘先端」が3つに開く構造にすることで杖として使用した際の安定性や、傘が不要な際に自立させて置いておけるよう工夫しました。
 同コンテストでは、傘を丈夫にするために骨を増やし、増えた分軽くするためにマグネシウムを使用するという考え方と、2通りの使い方ができるアイデアにより、苦労して設計、デザインした点を評価していただき奨励賞をいただくことができました。

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