本校学生がそば作りのボランティア活動に参加

蕎麦の名産地「常陸太田市水府」で平安時代から続く歴史あるそば畑を次代へ継承するプロジェクトに本校の学生らが参加しました。この畑は前の持ち主から本校の非常勤講師である眞家教員が受け継いだもので、プロジェクトの賛同者とともにそばを育て収穫しています。

参加学生


外之内 祥大さん(機械・制御系 5年)、武野内 淳さん(機械・制御系 5年)、赤尾 怜さん(電気・電子系 5年)、遠藤 草太さん(電気・電子系 5年)、川上 大徳さん(電気・電子系 5年)、柏原 隆人さん(情報系 5年)、岡部 恒汰さん(化学・生物・環境系 5年)、西本 健太さん(化学・生物・環境系5年)


種蒔き

そばは、土づくり、種まき、中耕作業、そば刈り、脱穀の過程を経て完成します。学生らは夏季休暇期間中の8月10日に種まきのボランティア活動に参加。急斜面に位置する畑で、酷暑の中、種を蒔き足で埋める作業に精を出しました。


中耕作業

そばの生育スピードは速く、一週間もするとそばの芽が生え揃います。種蒔きから二週間程した8月25日、苗の発根を促す中耕作業に参加し、そばが生えた列の間の土の固い表面を、慣れない鍬で雑草と共に削りました。


そば刈り

そばの収穫は、種をまいてから約2ヶ月半~3ヶ月でできます。9月には背丈が伸び白い花が一面に咲き、その後、花から黒い実(そばの実)が目立ち始め収穫の時を迎えます。10月20日、学生らはそば刈りに参加し、この地域で昔から行われている、そばの株を高めに刈り、刈ったものを寝かせて干す「平干し」を体験しました。刈り取ったそばは一週間程干して脱穀します。



今回の活動を通して眞家教員からは、「小さな地域にも昔から脈々と続く人の営みがあるが、それは手を差し伸べないとそれがすぐに消えてしまうはかないもの。そのような放っておけないものの存在を知った時に、自分にできることを考え行動するための勇気を育ててもらいたい」とのコメントが寄せられました。また、目的と作業の意義を理解し、高いモチベーションで活動に参加した学生の頑張りや、地元の年配者が若い学生と触れ合いとても楽しそうにしていた様子、学生がこの地で蓄えられた農業の知恵に敬意を払う様子についても伺うことができました。
この活動は次年度以降も継続していく予定です。

写真提供:柴田大輔さん

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