弓道部 活動紹介

 本校弓道部は代表顧問の丸山先生、顧問の大津先生や平本先生の指導のもと、茨城高専弓道場で週3回の活動を行っています。全国高専弓道大会での入賞や昇級、昇段を目標に真剣ながらも楽しく練習に励んでいます。

▲活動の様子

 弓道部は初心者の方も大歓迎です!弓道は老若男女誰でも楽しめる競技であり、技術の向上はもちろん、精神力や集中力の鍛錬につながります。また、弓道は「礼に始まり、礼に終わる」というように、礼儀をとても大切にすることから武道だけでなく礼儀作法を身につけることができます。

 本校弓道部では、高専入学後に弓道を始める学生がほとんどです。練習を重ねることで全国大会での活躍も夢ではありません。実際に、 高専に入学してから弓道を始めた多くの先輩方が全国高専大会等で入賞しています。興味を持った人はぜひ見学に来てください。

第43回全国高等専門学校通信弓道大会で男子個人優勝・男子団体準優勝!

 令和4年1月8日から3月14日にかけて、第43回全国高等専門学校通信弓道大会が開催され、同年3月2日に本校根本記念眞誠館弓道場において記録会が行われました。本大会は、各高専弓道部からの期間中の競技会や記録会の報告をもとに結果を競う全国規模の競技大会です。記録会の結果、本校弓道部が、男子個人の部で、神保琥太郎さん(大会当時1年)が 優勝、男子団体の部 準優勝という輝かしい成績をおさめました。
 本大会において、本校弓道部は下記の成績をおさめました。(以下に表記する学生の学年は大会出場当時のものです)

男子個人の部

優勝(10中) 

神保 琥太郎(1級)(1年) 

男子団体の部

準優勝(25中)

佐甲 宇永(初段)(1年)
堀口 燿(弐段)(電気・電子系 3年)
神保 琥太郎(1級)(1年)
大平 大陽(2級)(電気・電子系 2年)
太田 元輝(弐段)(情報系 3年)

女子団体の部

小松 唄菜(初段)(電気・電子系 2年)
萩谷 明日菜(初段)(電気・電子系 2年)
加藤 楓萌(2段)(機械・制御系 2年)

個人の部インタビュー

男子個人の部で、12射中10中の成績で見事優勝した神保さんに、勉強と部活を両立するコツや弓道の魅力をインタビューしました。

弓道をはじめたきっかけを教えてください。

神保:入学した中学校に弓道部があり、そこで興味を持った、というのが一つの理由です。もう一つの理由としては、競技人口が少ないので三年間のうちにも高みを目指せる、という点に強い魅力を感じたからです。

勉強と部活の両立で大変だったこと、それを改善するために工夫したこと(していること)などがあれば教えてください。

神保:やはり放課後の活動ということで、勉強に充てられる時間が短くなったことが一番大変でした。そこで私は、夜に頑張ることをあきらめて、早朝に勉強時間を確保することにしました。使える時間は微々たるものですが、それが功を奏してか短時間のうちに効率よく勉強するスキルを高めることができました。

▲男子個人の部 優勝の神保さん

ずばり、弓道の魅力とは?

神保:団体戦を除けば、自分ひとりだけでの戦いになる、という点にあると思います。 練習では部員のみんなとともに切磋琢磨していきますが、いざ試合となれば頼れるのは自分ひとり。自分自身との勝負の果てに生まれる極限の集中状態。これこそ弓道という競技でしか味わえない魅力だと思います。

優勝した瞬間の気持ちを教えてください。

神保:正直なところ、実感が沸かなさ過ぎてもはや他人事のように思っていました。しかし、両親や友人、顧問の先生から今回の優勝を祝ってもらううちに、ようやく実感の念がわき、喜びがこみ上げました。しかし、この結果で天狗になっていては次に控える大会で情けない結果をさらすことになりかねません。今回の大会の結果を次に繋げることを目標に頑張ろう、と強く思いました。

在学生や中学生へのメッセージ

神保: 弓道に興味がある方は、ぜひ弓道場へ見学に来てください!入部にあたり経験の有無は問いません。弓道の基礎から丁寧にサポートしていきます。先輩後輩の間の隔たりがなく、和気あいあいとした雰囲気が本校弓道部の魅力です。  それでは、次は弓道場でお会いしましょう。心からお待ちしております。

団体の部インタビュー

男子団体の部に出場した5名にもインタビューを行いました。

▲団体メンバー(左から、佐甲さん、大平さん、神保さん、太田さん、堀口さん)

コロナ禍により練習場所や練習時間が制限されることもあったかと思いますが、限られた環境の中で練習内容やメンタルトレーニングなど工夫した点があれば教えてください

コロナ禍により外部講師をお呼びできなかったので、新入部員には上級生がコーチの代わりとなって教えていました。限られた時間の中で効果的に練習するために、仲間同士で積極的にアドバイスしあったり、動画を利用して客観的に自分の射形を見たりしました。

準優勝が決まった瞬間の気持ちを教えてください

準優勝という結果を知ったとき、嬉しさより驚きの方が大きかったです。今回の僕たちの的中数では、上位を狙うのは厳しいと思っていたので。でも今は、こうして結果を残せたことを喜ばしく思います。一緒に戦った団体戦のメンバーや、切磋琢磨しあった仲間たちに心から感謝しています。

弓道における団体戦の楽しさ、難しさ、嬉しさ等。どういったものがありますか?また、初心者でも楽しめる観戦時のポイントなどがあれば教えてください

難しいのは、プレッシャーに飲まれずただ目の前に集中することです。試合前には声掛けなどをして、みんなの気持ちがまっすぐ前に向くようにしています。うまくチームがまとまり、たくさん的中音が聞こえてくるときはとても嬉しいです。おすすめの観戦ポイントは、人や学校による雰囲気の違いです。動作や声掛け、身なりに出ている個性を探してみるのはどうでしょう。

ずばり、弓道部のおすすめポイントとは?

弓道はどんな人でも始めやすい武道です。激しい運動をしないため、体力に自信がなくても大丈夫です。弓を引くというシンプルな動作の武道ですが、計り知れないほど奥が深いです。3年間続けても、未だ自分の追及する射にたどり着けていません。日々新たな課題が生まれてくるので、夢中になって続けられます。

在学生や中学生へのメッセージ

弓道はいつでも気楽にできるものではないので、ここでの体験はとても貴重なものだと思います。ご興味のある方はぜひとも弓道場にいらしてください。初心者大歓迎です。僕たちは新しい部員を迎え入れるのを楽しみにしています。