【特別企画】令和3年度 特別表彰受賞学生インタビュー

 よく学業に励み、極めて優秀な成績であり、かつ、課外活動等の向上発展に顕著な功績が認められた者に贈られる卒業時学生表彰「特別表彰」。令和3年度は、小野寺誠さん(機械・制御系(機械コース))、佐藤郁美さん(化学・生物・環境系)の2名が受賞しました。

 受賞を記念して、小野寺さんと佐藤さんに本校で過ごした5年間の思い出や、卒業後の進路・目標等をインタビューしました。また、これから高専生になる方や高専生を目指す方へのメッセージをお預かりしたのでご紹介いたします。

▲佐藤郁美さん(写真左)、米倉校長(写真中央)、小野寺誠さん(写真右)

特別表彰受賞おめでとうございます。今のお気持ちを教えてください。


佐藤:率直にとても嬉しいです。特別賞を頂けると思っていなかった為、担任の先生から受賞について聞いた時は飛び跳ねて喜びました。
野球部のマネージャーと勉強を両立するのはとても大変でしたが、いつも支えてくれた家族や友達、優しく教えてくれた先生方に感謝の言葉しかありません。私が特別表彰を頂けたのは皆様のおかげです。

小野寺:特別表彰を受賞することが学生生活の目的であったため、大変光栄です。特に、バレーボール部に入部した時は初心者だった自分を、全国高専大会準優勝へと導いて下さった森先生並びに加藤先生には非常に感謝しています。本当にありがとうございました。

高専生活で印象に残っているエピソード(学校生活、部・課外活動、授業、実験、研究、学校行事、教員 等、なんでも可)を教えてください。

小野寺:1年の夏頃の出来事でした。その頃、寮生である私は節約をしており、なるべくお金を使わないようにしていました。ある日、バレーボール部の練習試合のため昼食を自分で用意する事となったのですが、節約中の自分は同部活の友人とある事を思い付きました。それは6枚切れの食パンとジャムを購入し、昼食として食べるというものでした。我ながらいいアイデアだと思いました。しかし現実は残酷でした。部活で疲れた体にとって食パンとジャムでは重すぎたため、2枚でギブアップしてしまいました。しかし友人はと言うと、残りのの4枚全て平らげてしまいました。友人の胃袋に驚愕したと同時に、節約も程々にすべきと感じました。

佐藤:野球部のマネージャーとして働いていた日々がとても印象に残っています。練習のお手伝いなどはもちろんですが、アナウンスの練習をしたり、部員の人数が少なかったため、小学校の頃少年団に入っていた経験を生かしてノックを打ったりなどして、野球部のマネージャーでしか味わえないとても楽しい日々を過ごしていました。

茨城高専を選んで良かった!と思うところを教えてください。

佐藤:茨城高専の自由な校風が私はとても好きでした。その代わり、自分のことは自分でやらないといけませんが、この校風のおかげでのびのびと部活動や勉強に加えて、おしゃれなどもする事ができ、高校生とはひと味違う生活を送ることができました。

小野寺:1つ目は立地が比較的良い事です。近くにスーパーやコンビニもあり、遊びに行くにも水戸駅やファッションクルーズなどがあるため不便を感じたことはありませんでした。2つ目は卒業後の進路が安定している事です。茨城高専は毎年の進学、就職実績のどちらも驚く程良いものであったため、自分の将来とってより良い選択ができる環境でした。

茨城高専を選んだ決め手、理由等があれば教えてください。

小野寺:数学と理科が好きであったこと、中学校の先生に勧められたこと、就職率が極めて高かったことを総合的に判断して茨城高専への進学を決めました。進学に際して、高専出身の父親から「高専ならではの大変さがある」と心配の声があったものの、勉学や部活動に真剣に取り組むことでその意見を跳ね返したいという気持ちが自分の中にありました。結果的に充実した5年間となったため、茨城高専に入学して本当に良かったです。

佐藤:中学生の頃から理科と数学が得意で、理系の道に進もうと決めていました。お父さんに高専の存在を教えてもらい、一日体験入学へ行った時に化学の楽しさに気づき、化学についてもっと知りたい!と思ったため、茨城高専を選びました。


卒業後の進路と目標について教えてください。

佐藤:卒業後は、東京工業大学で生物学について学び、大学院へ進む予定です。卒業研究では有機化学を学んでいたため異なる分野ではありますが、今まで学んだ知識を活かして研究などを行い、大学で、また新たな知識を取り入れていきたいです。そして、研究職の道へと進みたいと考えています。

小野寺:長岡技術科学大学へVOS特待生として進学します。長岡技大は全国の高専から多くの人が集まる学校であり、高専の延長のような学校です。そのため、自分と似た境遇の仲間たちとより深い学びができると考えたため、進学を決めました。進学先では研究に力を入れ、再び表彰を頂けるよう精進して参ります。



これから高専生になる、または高専生を目指す方々へメッセージをお願いします。

小野寺:茨城高専での学校生活は必ずかけがえのないものになります。勉強や部活、遊びなど全力で楽しんでください。私からのアドバイスは、何らかの部活動に入部することをおすすめします。部活動を行うことで人脈が広がり、より良い経験が得られるためです。皆さんの高専生活がより良いものとなることを切に願っております。

佐藤:高専はとても素晴らしい学校です。私が進路などで悩んだ時も、たくさんの先生や友達が支えてくれました。自分の好きなことを続けながら、勉学に励むことができる学校なので、ぜひ皆様も高専で楽しい学校生活を送ってください!

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