専攻科2年生が学会で優秀発表賞を受賞!
2019年12月7日(土)に行われた,令和元年度 電気学会東京支部茨城支所研究発表会において,本校専攻科電気電子工学コース2年生の小飼尚輝さんが優秀発表賞を受賞いたしました。
おめでとうございます。
http://www2.iee.or.jp/~iee-ibaraki/H30act/conference/index.html
発表タイトル
電気自動車における自動速度制御実現に向けた回転半径検出の検討
著者
小飼尚輝 饗庭陽月 成慶珉
研究の概要
とにかく速く走る車を作りたい!そんな思いでこの研究を始めました。
本校では、小型電気自動車(LEV)を自作し、インバータや自動運転の研究をしています。(LEV詳細:https://www.ibaraki-ct.ac.jp/ee/)
安全に、かつ速く車を走らせるためには何をすれば良いかを考えたところ、車の回転半径を検出する、という提案をしました。直線を最高速度で走るためには、アクセル全開で走れば誰にでも出来ますが、コーナーを速く回るには熟練の経験が必要になります。それではドライバーの腕に依存してしまうため、コーナーを回る時の速度を自動化しようと考えました。コーナーを曲がる際に、最高速度で駆け抜けられる速度は、車の片輪が浮かない程度の速度です。この速度を物理の計算で解くと、車の回転している半径の情報が必要という事が分かります。そのため、本研究では、従来扱われていたGPSに代わって地磁気センサを使用することにしました。GPSは都会のビルによる電波の反射、トンネルや山奥には電波が届かないなどの影響がありますが、地磁気にはそれらのデメリットがありません。そのため、今回は地磁気による回転半径の検出方法を提案し、速度の自動制御化に向けて研究しています。
小飼さんのコメント
今回の研究は、本科2年生の2人にも協力をしてもらい、大いに活躍してもらっています。私の研究分野は、回路・情報・解析の技術が必要になりそれぞれの学生が自分の得意な分野に分かれて、研究を進めてきました。研究は、自分の考えた理論が実際の結果と一致した瞬間にとても興奮を感じます。もし、低学年でも研究に興味がある学生は、ぜひメールしてください。一緒に電気自動車を作りましょう!

成先生からのコメント
学会発表は、今回の電気学会茨城支所と、EVS32というフランスのリヨンで開催された国際学会の2回目になります。彼の発表は、英語・日本語問わず、いつもどんな相手にも分かりやすく、理解しやすい言葉で発表をしているため今回の優秀発表賞という結果に結びついたと思います。これからの活躍も期待しています。
- 本件に関する連絡先
小飼尚輝
ac17205@gm.ibaraki-ct.ac.jp
(@(アットマーク)を半角に直して送信して下さい。)