HOME > 教員インタビュー > 第1回 三宅教員
メインの研究テーマとして進めているのは、宇宙線伝播の研究です。
宇宙には、宇宙空間を旅できるくらい高いエネルギーを持つ荷電粒子、“宇宙線”が存在します。その一部は地球にも雨のごとく降り注いでいるので、宇宙線は地球上における自然由来の放射線(自然放射線)の一種でもあります。私はそんな宇宙線がどこからやってきたのか、どんな宇宙空間を旅してきたのか、などを研究しています。
コンピュータ上にミニ宇宙を再現して数値シミュレーションしています。その結果と、実際に観測された宇宙線の特徴を比較することで、観測データに秘められた情報を引き出します。それと、カロリメータ型宇宙電子望遠鏡CALETでの宇宙線観測プロジェクトにも参加していますよ。2015年8月に国際宇宙ステーションの日本実験モジュール「きぼう」の船外実験プラットフォームに設置された、最新の宇宙線観測装置です!
いろんなことが分かりますよ〜。宇宙線誕生の舞台となる天体は何なのか、そこでどうやって高いエネルギーを獲得して、どうやって地球にたどり着いたのか。宇宙線のことだけじゃなく、宇宙線が通過してきた宇宙空間のことも分かりますし、宇宙に存在する物質の約8割を占める未知の物質、暗黒物質の正体も分かるかもしれません。
宇宙線は人類誕生以前から地球に降り注いでいるし、普通は気にしなくて良いですよ。でも、国際宇宙ステーションで活動する宇宙飛行士や、高度の高い領域を飛行する航空機に度々搭乗する乗務員には、宇宙線による被ばくの問題が発生します。また、太陽表面で大爆発(太陽フレア)が起きて太陽起源の宇宙線(太陽フレア粒子)が大量に放出されると、人工衛星などに搭載された電子機器が不具合を起こしたり、地球磁気圏や電離層が乱れてひどい場合には地上で大停電が発生します。太陽のご機嫌は日々変化するので、最近は地上の天気予報みたいに宇宙天気予報も行われています。私の研究が宇宙天気予報に貢献できる日が来ると良いなと思っています。
すっぱいものが好きです。青いみかんや、酢豚、レモンケーキなどなど
海苔以外の、黒い食べ物が苦手です。ひじきやイカスミ。
そうです、食べ物って感じがしないんですよね…でもひじきは食べられるようになってきました!
研究するようになってからは、研究=趣味のような状態です。その前は、料理が趣味でした。今は、料理本を眺めては「誰か作ってくれないかな〜」と、よだれをたらしています^^;
最近は軽いジョギングや自転車が楽しいです。時間ができたら、水泳をやりたいです。
卓球部とロボット部の顧問をしています。どちらも指導出来るほどの経験はないので役立たず顧問ですが、みんなが頑張っている様子を見て元気をもらっています。卓球部はみんな熱血で、強いですよ〜!ロボット部は毎年NHK高専ロボットコンテストに参加しています。最近はあまり良い成績が出ていないけれど、もうすぐV字回復すると信じています。
(↓↓ロボコン出場に向けて、ロボット製作に励むロボット部の学生たち。
電子回路、電子制御、情報処理、機械工作の技術をフル活用して頑張っています。)
私も高専の出身ですが、学生の自主性を大切にするのがどこの高専にも共通した校風なんじゃないかなと思います。指示をもらって動くのではなく、自分の意思でいろんなことに挑戦したいと思っている理系っ子には高専がぴったりだと思います。特に、ロボットコンテストや電気自動車エラコンなどの科学コンテストに参加したいと思っている君!高専にはその環境が整っていますよ。