物質 触媒化学 5年・後期・選択・学修2単位
担当教員 依田 英介 連絡先 
講義の概要 化学反応は、分子・原子の組み換えを行うことで化学物質を創造したり変換したりするプロセスである。その化学反応の中でも、90%を超す多くの化学反応が「触媒」によって促進されている。日常生活の中で、私たちが触媒を商品として手にすることはほとんどないが、私たちが手にしている製品の多くは触媒なしではつくることができない。本講義では、触媒の歴史と役割、触媒の調製法と機能評価法、触媒反応場の構造と物性、環境・資源・エネルギー分野での触媒の活躍などを、固体触媒を中心に行う。
到達目標 1.触媒とはなにかを理解する。
2.触媒の調製法と機能評価法について理解する。
3.触媒反応場の構造と物性について理解する。
日程授業項目理解すべき内容 理解度
(1~4)
後期 第1週 グリーンケミストリーと固体触媒 グリーンケミストリー  
第2週 触媒とはなにか 触媒の概念と定義  
第3週 触媒の歴史と役割 触媒の科学と技術の発展  
第4週 固体触媒の表面 坦持金属触媒、単結晶の表面構造  
第5週 触媒の調製法(1) ラネー触媒、共沈法、含浸法  
第6週 触媒の調製法(2) 含浸法  
第7週 (中間試験)  
第8週 触媒の機能評価(1) 活性試験、転化率、選択率、収率  
第9週 触媒の機能評価(2) 回分式反応器、連続流通式反応器  
第10週 触媒反応場の構造 粒子径効果、形状選択性  
第11週 触媒反応場の物性(1) 固体酸点、固体塩基点  
第12週 触媒反応場の物性(2) 粉末X線回折、電子顕微鏡、X線光電子分光法  
第13週 環境・エネルギー関連触媒(1) 排ガス浄化触媒、脱硫触媒、改質  
第14週 環境・エネルギー関連触媒(2) 燃料電池、光触媒  
第15週 (期末試験)  
第16週 総復習  
学習教育目標 A,Bに対応
達成項目本科イ)、ロ)に対応
JABEE
認定基準
(A-2),(B-1),(d)-(1)に対応
教科書・参考書 教科書:上松、中村、内藤、三浦、工藤著「応用化学シリーズ6 触媒化学」(朝倉書店)
参考書:菊地、射水、瀬川、多田、服部著「新版 新しい触媒化学」(三共出版)
参考書:江口 浩一 編著「化学マスター講座 触媒化学 」(丸善出版)
評価方法及び
合格基準
成績の評価は、定期試験の成績80%、小テストや宿題等の成績20%で行い、合計の成績が60点以上の者を合格とする。
学生へのメッセージ、
予習・復習について
触媒化学について本格的に学ぶのはこの講義が初めてだと思う。聞いたことがない用語も出てくるので、次回予定の内容に関して教科書を読むなどして用語の確認や予習をすること。
また、毎回の授業後には、ノートの内容や教科書の対応部分を見直して復習し、分からない部分を放置しないこと。