物質 | 物理化学Ⅲ | 5年・前期・選択・学修1単位 | |
担当教員 | 佐藤 稔 | 連絡先 | |
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講義の概要 | 物理化学Ⅲでは、既に学習した「気体の性質」および「液体の性質」の分野について、それぞれ分子の速度分布則および液体の粘度や表面張力に関して補充的に講義する。さらに、電気化学の基礎分野についても講義する。 | ||
到達目標 | 1.気体の速度分布則を理解し、分子の平均速度や平均運動エネルギー等を算出できるようにすること。 2.液体の粘度や表面張力の測定原理を理解すること。 3.電解質溶液の電気伝導率について理解を深めること。 |
日程 | 授業項目 | 理解すべき内容 | 理解度 (1~4) | |
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前期 | 第1週 | 1.1 気体分子運動論(1) | 気体の分子モデルから分子の速度と温度との関係を知る。 | |
第2週 | 1.1 気体分子運動論(2) | Maxwell-Boltzmannの速度分布則を理解する。 | ||
第3週 | 1.1 気体分子運動論(3) | Maxwell-Boltzmannの速度分布から分子の平均速度や平均運動エネルギー等を算出する。 | ||
第4週 | 1.2 実在気体の状態方程式 | van der Waalsの式の補正項について理解する。 | ||
第5週 | 1.3 分子間力(1) | van der Waals力、双極子モーメントについて理解する。 | ||
第6週 | 1.3 分子間力(2) | 分散力について理解する。 | ||
第7週 | (中間試験) | |||
第8週 | 2.1 粘度(1) | 粘度の式や単位について理解する。 | ||
第9週 | 2.1 粘度(2) | 液体の粘度における特徴を理解する。 | ||
第10週 | 2.2 表面張力 | 表面張力の式や単位、物質の表面張力の特徴を理解する。 | ||
第11週 | 3.1 電解質溶液 | 物理化学の分野における電気化学の位置付けを理解する。 | ||
第12週 | 3.2 伝導度と伝導率 | 伝導度と伝導率の定義、伝導率の単位や測定法を理解する。 | ||
第13週 | 3.3 当量伝導率の濃度変化 | 当量伝導率の濃度変化、イオン独立移動の法則を理解する。 | ||
第14週 | 3.4 イオンの移動度と輸率 | イオンの移動度と溶液の伝導率の関係および輸率について理解する。 | ||
第15週 | (期末試験) | |||
第16週 | 総復習 | |||
学習教育目標 | A,Bに対応 | 達成項目 | 本科イ)、ロ)に対応 |
JABEE 認定基準 |
(A-2),(B-1),(d)-(1)に対応 |
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教科書・参考書 | 教科書:杉原剛介,井上 亨,秋貞英雄「化学熱力学中心の基礎物理化学」改訂増補版(学術図書出版社) 参考書:藤代亮一「ムーア 物理化学問題の解き方」第4版(東京化学同人) | ||||
評価方法及び 合格基準 |
成績の評価は、定期試験の成績80%、および小テスト・宿題等の成績20%で行い、合計の成績が60点以上の者を合格とする。時々小テストを行うので講義中に理解し、質問があればその場で聞くこと。また、宿題を課すこともあり、講義ノートの内容を見直したり、参考書等で調べたりして解答すること。電卓の使用可。 | ||||
学生へのメッセージ、 予習・復習について |
物理化学の学習には、演習が欠かせないので、教科書の各章にある演習問題などを積極的に解いて欲しい。 講義の後、講義ノートの内容を見直したり、図書館等にある演習書にも目を通して理解を深めておくこと。また、次回予定の部分を予習しておくこと。 |