物質 | 物質工学実験III | 5年・後期・必修・履修2単位 | |
担当教員 | 須田 猛、鈴木 康司、グスマン ルイス、 石村 豊穂 |
連絡先 | |
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講義の概要 | 環境工学実験:深刻化する環境汚染に対処するには、まず第一に、汚染原因物質の特定とその濃度測定が必要である。そのデーターに基づいて適切な処置が可能となる。環境工学実験では、「なにが、どのくらい」を測る方法論について、体験的に修得することを目標とする。 生物工学実験:バイオテクノロジーは、遺伝子工学、タンパク質工学等の分子生物学の発達とともに、今後更なる飛躍が期待されている分野の一つです。本実験は、今まで学んできた実験とはまた異なった技術を修得することが必要です。知識と技術を十分磨いて今後に役立ててください。 | ||
到達目標 | 1.実験装置・器具・情報機器等を利用して目的を達成する手法を理解・習得する。 2.実験・演習を通じて工学の基礎に係わる知識を理解する。 3.実験から得られたデータや演習内容について工学的に考察し説明・説得できる。 4.与えられた制約の下で、自主的に問題解決に取り組むことができる。 5.自らの考えを論理的に記述しすることができる。 6.討議やコミュニケーションすることができる。 |
実験テーマ | 理解すべき内容 | 担当者 | |
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後期 | 総合オリエンテーションと実験報告書の作成法(1週) | 2分野の実験概要と実験結果のまとめ方並びにレポートの書き方 | 全員 |
生物工学実験に関するオリエンテーション(1週) | 生物実験における安全教育等のオリエンテーション | 鈴木、 グスマン | |
微生物学実験(2週) アミラーゼ生産微生物の単離 |
基本的な無菌操作と顕微鏡観察で、土壌中には多数の微生物が成育していることを理解する | 鈴木、 グスマン | |
酵素工学実験(2週) グルコースオキシダーゼの酵素活性とタンパク質測定 |
酵素活性測定とタンパク質量測定から、比活性、Km値、Vmax値を求められるようにする | 鈴木、 グスマン | |
遺伝子工学実験(2週) 大腸菌プラスミドの単離 |
大腸菌からプラスミドDNAを抽出し、電気泳動法の結果から制限酵素切断地図が書けるようにする | 鈴木、 グスマン | |
環境汚染実験に関するオリエンテーション(1週) | 機器の種類と実験内容、および安全指導 | 須田、石村 | |
大気汚染測定実験(3週) | 酸性雨中のSOxとNOxの測定に関する講義,実験およびデータ解析 | 須田、石村 | |
水質汚濁測定実験(3週) | 河川中のCOD、陰イオン界面活性剤等の測定に関する講義,実験およびデータ解析 | 須田、石村 |
履修上の注意 | 環境と生物をそれぞれ後期の半分(1/4期,7週ずつ)で行う。年度によって環境と生物の日程を入れ替えることがあるので、総合オリエンテーション時に指示を受けること。 | ||||
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学習教育目標 | B,Fに対応 | 達成項目 | 本科ロ)、ニ)、チ)に対応 | JABEE 認定基準 |
(B-1),(B-5),(F-1),(d)-(1),(f),(g),(h),(i)に対応 |
教科書・参考書 | 環境工学実験の教科書:物質工学科編集「環境工学実験テキスト」配布 生物工学実験の教科書:茨城高専物質工学科編集「生物工学実験テキスト(第3版)」(配布プリント) 生物工学実験の参考書:久保 幹 他「バイオテクノロジー」(大学教育出版:生物工学教科書) | ||||
評価方法及び 合格基準 |
成績の評価は実験への取り組み状況50%、実験レポートの成績50%で行い、合計の成績が60点以上を合格とする。ただし、提出すべきレポートのうち1通でも未提出のものがある場合には不合格とする。なお、定められた期限内にレポートが提出されなかった場合は減点する。 | ||||
学生へのメッセージ、 予習・復習について |
環境工学実験:環境工学実験は、2年次の「物質工学実験I(分析化学実験)」および4年次の「物質工学実験I(機器分析実験)」の総まとめ的な内容であるから、しっかりと復習してくること。また、この実験を通して、環境汚染の深刻さと、保全の大切さを理解して欲しい。 生物工学実験:実験材料に微生物を用いる場合、その菌を生育させるのには相応の時間がかかるため本実験ではやり直しがきかない。よって事前に内容を十分に理解した上で実験に臨んでほしい。ちょっとした変化でもメモをとり、疑問点はすぐ解決する習慣を身につけよう。 |