制御 | 過渡応答 | 4年・後期・選択・学修1単位 | |
担当教員 | 岡本 修 | 連絡先 | |
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講義の概要 | 電気回路内の過渡現象についての基礎知識を得る。はじめに、微分方程式による過渡現象解析手法を習得する。ついで、ラプラス変換法により電気回路と制御系の解析法を習得する。併せて、電気回路および制御系の周波数応答、過渡応答との関連を理解する。 | ||
到達目標 | 1.電気回路の微分方程式による過渡現象解析手法を習得する。 2.電気回路および制御系のラプラス変換による解析手法を習得する。 3.制御系の周波数応答、過渡応答との関連を理解する。 |
日程 | 授業項目 | 理解すべき内容 | 理解度 (1~4) | |
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後期 | 第1週 | 周波数応答と過渡応答 | 定常状態と過渡状態、解析の手法 | |
第2週 | 求積法による線形定数係数微分方程式の解法 | 非斉次方程式の特解、一般解、斉次方程式の一般解 | ||
第3週 | 初等的解法による過渡現象の解析 | 定常解、過渡解、一般解、回路の初期値 | ||
第4週 | L-R回路の解析 | 直流電圧印加、時定数 | ||
第5週 | C-R回路の解析 | 直流電圧印加、時定数 | ||
第6週 | L-C-R回路の解析 | 直流電圧印加、時定数、特性方程式 | ||
第7週 | (中間試験) | |||
第8週 | ラプラス変換 | 積分計算、変換表 | ||
第9週 | 逆ラプラス変換 | 部分分数展開、留数計算 | ||
第10週 | 信号波形のラプラス変換 | 単位ステップ関数、デルタ関数、周期波形 | ||
第11週 | ラプラス変換の基本則 | 推移則、微分則、畳み込み定理など | ||
第12週 | ラプラス変換法による回路の過渡現象解析1 | 回路方程式のラプラス変換、L-R回路 | ||
第13週 | ラプラス変換法による回路の過渡現象解析2 | C-R回路、L-C-R回路 | ||
第14週 | インデシャル応答とインパルス応答 | 2端子モデル、4端子モデル、回路網関数(伝達関数) | ||
第15週 | (期末試験) | |||
第16週 | 総復習 | |||
学習教育目標 | A,Bに対応 | 達成項目 | 本科イ),ロ)に対応 | JABEE 認定基準 |
(A-2),(B-1),(d)-(1)に対応 |
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教科書・参考書 | 教科書:西巻正郎他「続電気回路の基礎」(森北出版) 参考書:榊米一郎他「大学課程 電気回路(2)」(オーム社) | ||||
評価方法及び 合格基準 |
成績の評価は、中間試験と期末試験の成績で行い、平均の成績が60点以上の者を合格とする。 | ||||
学生へのメッセージ、 予習・復習について |
電気回路の過渡現象解析は電気回路および電子回路動作の理解に不可欠である。「制御工学I」と合わせて受講することで一層、ラプラス変換法に習熟することができる。 講義ノートの内容を見直し、講義に関する例題・演習問題を解いておくこと。講義で示した次回予定の部分を予習しておくこと。 |