共通 | 人間と世界Ⅱ | 4年・通年・選択・学修2単位 | |
担当教員 | 平本 留理 | 連絡先 | |
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講義の概要 | 『古今著聞集』を中心とした説話集の記述から、主に中世の時代背景や、当時の人々のものの見方、考え方を探る。また、それらと現代に生きる日本人の思想とのつながりを考える。 | ||
到達目標 | 1、説話という分野に対する理解を深める。 2、説話集から垣間見られる当時の人々の人間観、世界観、宗教観などについて理解する。 3、当時の人々と現代に生きる人々との考え方の相違や類似について理解を深める。 |
日程 | 授業項目 | 理解すべき内容 | 理解度 (1~4) | |
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前期 | 第1週 | ガイダンス | 1年間の学習内容について理解する。 | |
第2週 | 説話という分野 | 「説話」という用語やそれが示す分野の領域、発生の場について理解する。 | ||
第3週 | 〃 | 〃 | ||
第4週 | 説話集の概論 | 説話集の成立や受容の流れ、主な説話集に関する基礎的事項について理解する。 | ||
第5週 | 〃 | 〃 | ||
第6週 | 『古今著聞集』の特色 | 中世の説話集『古今著聞集』の特色を理解する。 | ||
第7週 | (中間試験) | |||
第8週 | 『古今著聞集』神祇篇 | 『古今著聞集』の記述をもとにして、人々の神仏に対する考え方、当時の宗教観について理解を深める。 | ||
第9週 | 〃 | 〃 | ||
第10週 | 〃 | 〃 | ||
第11週 | 『古今著聞集』釈教篇 | 〃 | ||
第12週 | 〃 | 〃 | ||
第13週 | 〃 | 〃 | ||
第14週 | 中世の宗教観 | 〃 | ||
第15週 | (期末試験) | |||
第16週 | 総復習 | |||
後期 | 第1週 | 『古今著聞集』に描かれる中世 【末世思想】 |
『古今著聞集』に描かれる中世の時代背景について理解し、編者がその時代をどのように捉えていたかについて考える。 | |
第2週 | 〃 | 〃 | ||
第3週 | 〃 【貴族社会の終焉】 | 〃 | ||
第4週 | 〃 | 〃 | ||
第5週 | 〃 【前代懐古】 | 〃 | ||
第6週 | 編者の当代意識 | 〃 | ||
第7週 | (中間試験) | |||
第8週 | 『古今著聞集』における登場人物の諸相 | 説話集に登場する人物たちの階層や、その取り上げ方を見ていくことで、編者の持つ倫理観や人間観について考える。 | ||
第9週 | 〃 | 〃 | ||
第10週 | 〃 | 〃 | ||
第11週 | 『古今著聞集』興言利口篇における笑話 | 〃 | ||
第12週 | 〃 | 〃 | ||
第13週 | 編者の人間観・倫理観 | 〃 | ||
第14週 | 説話のその後 | 中世の説話集が後世に与えた影響や、その後の受容・展開について理解する。 | ||
第15週 | (期末試験) | |||
第16週 | 総復習 | |||
学習教育目標 | Eに対応 |
達成項目 | 本科ト)に対応 |
JABEE 認定基準 |
(E-2),(a)に対応 |
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教科書・参考書 | 教科書は用いない。必要に応じてプリント等を配布する。 | ||||
評価方法及び 合格基準 |
成績の評価は、定期試験の成績で行い、平均の成績が60点以上の者を合格とする。 | ||||
学生へのメッセージ、 予習・復習について |
「講義内容を覚える」のではなく、「自分なりにそれをどう考えるか」という点を大事にしてほしい。予習については、次に学習する箇所のプリントをよく読んでおくこと。復習については、授業で扱った内容について自分なりの考えをまとめておくこと。 |