専共通 | 地球・環境科学 | 1年・前期・必修・学修2単位 | |
担当教員 | 石村豊穂 | 連絡先 | |
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講義の概要 | 環境保全意識の高まりの中で、環境問題に対して適切な判断を行うことは、極めて重要な能力となっている。そのためには、環境で生起している諸現象とその測定法、得られるデータの解析法並びに評価法等を修得する必要がある。また、地球が誕生してから現在までの地球環境の変化や自然現象が地球に与える環境の変化などについても講義する。 | ||
到達目標 | 1.化学を専門としない学生が主体となり、現在生起している種々の環境問題を認識できるようになる。 2.環境問題の発生メカニズムを化学式を使わずに理解できる。 3.環境科学の研究動向について、その概要を学ぶ。 4.地球物理学、地球化学、地質の分野の観点から地球環境を学ぶ。 5.より良い未来のために我々人類は今後環境問題に対してどのような行動・価値観で臨むべきかを考える。 |
日程 | 授業項目 | 理解すべき内容 | 理解度 (1~4) | |
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前期 | 第1週 | 地球環境のなりたち | 地球環境と人類の歴史について概要を学ぶ | |
第2週 | 宇宙の生成と太陽系 | 宇宙の成り立ち、太陽系惑星の分類と特徴 | ||
第3週 | 惑星としての地球 | 地球の誕生、地球環境の変化、他の惑星との比較、天体の運動(公転、自転)、ケプラーの法則 | ||
第4週 | 地球の構造と歴史 | 地球の歴史、全球凍結、環境変動,大量絶滅と生物の進化 | ||
第5週 | 地殻変動が及ぼす地球環境への影響 | 地球の構成、プレートテクトニクス、火山活動、地震、津波 | ||
第6週 | 地質から見る環境変化 | 地盤変形、岩石、土壌生成作用、浸食作用,日本列島の成り立ち | ||
第7週 | (中間試験) | |||
第8週 | 環境問題1 | 地球温暖化現象・オゾン層破壊とそのメカニズム | ||
第9週 | 環境問題2 | 酸性雨や大気汚染の発生とそのメカニズムの法則 | ||
第10週 | 環境問題3 | 環境汚染物質が生態系へ及ぼす影響,生態系保全の重要性について学ぶ | ||
第11週 | 生態系と地球環境の相互作用 | 生態系の役割 | ||
第12週 | 大気・海洋の物質循環 | 海洋の仕組み,炭素循環や窒素循環について学ぶ | ||
第13週 | 大気・海洋と気候変動 | 気候変動要素やエルニーニョなどについて学ぶ | ||
第14週 | 人間生活と地球環境の変化 | 地球温暖化、都市化とその影響、生物の保全対策 | ||
第15週 | (期末試験) | |||
第16週 | 総復習 | 明るい未来を願って | ||
学習教育目標 | B,Dに対応 | 達成項目 | 専攻科ロ)、ト)に対応 | JABEE 認定基準 |
(B-6),(D-2),(b),(d)-(1)に対応 |
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教科書・参考書 | 教科書:特になし(毎回プリントを配布する) 参考書:富田豊編著,須田猛編集協力「環境科学入門」(学術図書出版) | ||||
評価方法及び合格基準 | 成績の評価は2回の定期試験で行い、定期試験の成績が60点以上の者を合格とする。 | ||||
学生への メッセージ |
優れた科学者・技術者は、同時に優れた環境保護論者でなくてはならない。科学の成果が環境に及ぼす影響を常に念頭に置きながら研究・開発を進めるとき、収穫は真に人間のための果実となり得る。次回講義範囲については昨今の動向についてインターネット等で情報を収集し予習を行うこと。講義用ノートおよびテキストを見直して復習し、関連する事象についての動向を把握して理解を深めること。 |