物質 | 物質分離分析法 | 5年・前期・選択・学修1単位 | |
担当教員 | 岩浪 克之 | 連絡先 | |
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講義の概要 | 通常の合成反応では100%純粋に目的物が得られることは稀であり、未反応の出発物質や副生成物が混在してくることが常である。本講義では、混合物から純粋な各成分を単離する分離精製技術を概説するとともに、環境試料などの分析に不可欠な前処理技術などにも展開する。 | ||
到達目標 | 1.各種の分離精製法の原理と概要が理解できること。 2.各種の分離精製法を実際に直面する分離精製問題に応用できること。 3.機器分析の前処理技術を理解できること。 |
日程 | 授業項目 | 理解すべき内容 | 理解度 (1~4) | |
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前期 | 第1週 | 序論 | 分離精製技術の重要性、不純物の由来 | |
第2週 | 再結晶法 | 再結晶の原理と方法、再結晶法の限界 | ||
第3週 | 蒸留法(1) | 常圧蒸留の方法、分留管の機能、常圧蒸留の問題点 | ||
第4週 | 蒸留法(2) | 減圧蒸留の方法、水蒸気蒸留の原理と利点 | ||
第5週 | 溶媒抽出法 | 溶媒抽出の原理、分配係数 | ||
第6週 | 昇華法、透析法、遠心分離法 | 昇華法、透析法、遠心分離法の原理と方法 | ||
第7週 | (中間試験) | |||
第8週 | クロマトグラフィー(1) | クロマトグラフィーの種類と分類、移動相と固定相の種類 | ||
第9週 | クロマトグラフィー(2) | 薄層クロマトグラフィーの方法、Rf値、カラムクロマトグラフィーの方法 | ||
第10週 | クロマトグラフィー(3) | 高速液体クロマトグラフィーの原理とその利用法 | ||
第11週 | クロマトグラフィー(4) | ガスクロマトグラフィーの原理とその利用法 | ||
第12週 | 機器分析技術 | 各種分析機器の原理と測定法、定量法 | ||
第13週 | 合成反応における分離精製技術 | 各種分離精製技術の利用法と組み合わせ | ||
第14週 | 機器分析における前処理技術 | 実際の分析における実試料の前処理法 | ||
第15週 | (期末試験) | |||
第16週 | 総復習 | |||
学習教育目標 | Aに対応 | 達成項目 | 本科イ)に対応 | JABEE 認定基準 |
(A-2),(d)-(2)-a)に対応 |
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教科書・参考書 | 教科書:なし(担当者の講義ノートにより進める) 参考書:なし(必要に応じてプリントを配布する) | ||||
評価方法及び合格基準 | 成績の評価は2回の定期試験の成績で行い、60点以上の者を合格とする。 | ||||
学生への メッセージ |
毎回の授業後には、ノートの内容や教科書の対応部分を見直して、復習すること。 |