学生の活動紹介(留学報告)

機械工学コース 戸﨑烈さん

留学生活(グルノーブル編)

 専攻科2年機械工学コースの戸﨑です。僕は高専を1年間休学して、イギリスとフランスに研究留学をしてきました。イギリス編は以前書かせてもらったので、今回はフランス編と留学全体で感じたことなどをシェアしていこうと思います。

フランス

 フランスのグルノーブルというところにあるInstitute Néelという研究所に昨年11月から今年3月まで研究インターンシップをしてきました。主な活動内容は高専で研究していたことをベースに研究をこなすものでした。今回の目的であった、海外研究者と英語でコミュニケーションをとりながら研究し、現地での研究のノウハウを身に着けることは最低限できました。数多くの実験を主体的にこなし、結果を考察し、教授とディスカッションを重ねて、新たな結果を生まなければ、埋もれることを実感しました。また、イギリスとは違い、ネイティブではないので、お互いが歩み寄らなければならないことも実感しました。フランス人は、日本人やイギリス人とは違い、帰宅が非常に早い印象でした。残っている自分に罪悪感を感じさせるほどでした。「長時間作業をするのが美徳」とされる日本とは真逆な考えだというところまではすんなり理解できましたが、あまり効率的に作業しているようにも見えないのに結果を出せているのは不思議で仕方ありませんでした。
 生活面では、とにかくフランス人の英語を話してくれない率が高かったように思えます。フランスに住む一番のネックかと思います。お隣のスイスやドイツではみんな英語を上手にすんなり話してくれたので、余計に「フランス人は話してくれない」と感じてしまいました。物価は日本より高く、イギリスより安いくらいでしょうか。ご飯は、基本的にはアジアンスーパーで買い物をして自炊をしていました。たまに付き合い等で行くフレンチレストランは全ておいしかったです。コース料理を頼むべし!大体€25~35と、割とリーズナブルです。ただ、イギリスのパブのようにササっと入れるような場所は少なく感じました。

留学を通して

 この節はあくまでも個人的な意見&感想です。
 留学を通して、とにかく感じたのが、「自国を客観的に見ることの大事さ」です。例えば、振り返ってみれば戦前の大日本帝国は酷いものだったにも関わらず、その加害者側の教育はほとんどなく、原爆による被害者側の教育を全面にしている点などは、留学をしなければ知ることもなかったです。海外に出て、自国の良し悪しを他国の人々と話していく中で、自分が知っていたことと他国の感じ方との相違点を探ることの楽しさを覚えました。日本を説明するためにも歴史を勉強しなおしました。また、欧州の生活では、宗教と生活が強く絡んでいると感じたため、それを理解するために宗教の勉強、世界史の勉強もしました。何事もまずは理解して、自分に必要かどうかを選択することの大事さを今一度学びました。歴史に関しても、まずはいままで世界がどうだったのかを知り、同じ過ちを犯さないように生きることが必要だと考えます。
 高専で学んできてもちろん成長した面も多くありますが、「英語力と一般教養的知識」の欠落に改めて気づかされました。留学することでこれに気づき、修得できただけでも価値があると感じます。

生半可な気持ちで留学するな

 留学することで得られるものは計り知れないものがあります。しかし、それにも数多くの壁や苦悩があります。自分ももれなく苦労しました。受け入れ先の突然の期間変更や、それに伴う奨学金の変更手続き、次の研修先探し、滞在する国が変わるためビザ申請による一時帰国、最後にはコロナウイルスによる緊急帰国。どれも本当に辛かったです。改めて自分一人ではこんな充実した留学はできなかったと感じています。両親をはじめ、学校の先生方や職員の皆さん、受け入れ先の教授など、多くの方々のサポートを受けられる環境にいることに感謝しています。
 経験を踏まえて断言します。学生が留学したら絶対に周りに迷惑がかかります。それでもそれから得られるものに価値があるから支えてくれる方々がいます。今は昔と違って留学のハードルがかなり下がっています。その分、失敗した話を多く聞きます。留学を意味あるものにするためには、自分自身が目的を持つこと、副産物を見逃さない心が大事だと思います。(期間にもよりますが、多分一回は考えすぎて心折れます。自分もそうでした。)

行ってよかった場所ランキング

 ネガティブな話を書いてしまったので、ポジティブな内容も書いておきます。
 僕は今回の留学で計17か国、30都市以上を旅行してきました。その中で個人的に行ってよかった場所をランキング形式で発表します。

  • 第5位 ローマ(イタリア)
     定番ですね。どこを歩いてもローマ帝国の名残があるあの感じはローマでしか体験できません。ローマの休日撮影地巡りもいいですね。
  • 第4位 クラクフ(ポーランド)
     日本でいう京都、昔の王様が住んでいた都市がクラクフです。歴史的建造物の数々と町並みが非常に綺麗でした。物価が安く美人も多い。
  • 第3位 ストラスブール(フランス)
     クリスマスシーズンに行ったのが正解でした。クリスマスの首都と呼ばれるだけあって街がクリスマス一色に染まります。定番の暖かいワイン(ヴァンショー)を片手に幸せ気分を味わいました。
  • 第2位 ブダペスト(ハンガリー)
     ドナウの真珠と呼ばれる夜景は必見です。今まで見てきた中でも一番の夜景でした。さらには温泉もあります。日本の温泉が恋しくなった頃に行くとさらに感動間違いなし。
  • 第1位 サントリーニ島(ギリシャ)
     第1位はギリシャのサントリーニ島です。首都アテネから飛行機で約1時間とアクセスもよく、島は絶景です。青と白のコントラストが素晴らしく綺麗で、息を飲みました。観光ではなくハネムーンスポットで有名みたいです。もう1回行きたい。
  • ランク外だがオススメ
    ヨーク(イングランド)
    ツェルマット(スイス)
    ロヴァニエミ(フィンランド)

戸﨑留学生活これで終了です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

フランスの教授と