Q&A

A:

茨城高専の機械システム工学科では、工業社会で最も重要な機械システム工学の全般的な事柄について幅広く勉強し、機械システムに関する高度な実力をつけるため勉強する学科です。ここで、機械システム工学科で勉強する主要学科目を紹介いたします。

• 一般科目（国語、人文社会、自然科学（数学・物理）、外国語（英語・第２外国語）、保健・体育実技、芸術）
• 材料工学関連科目（材料力学、材料工学、加工工学）
• 熱流体工学関連科目（熱工学、流体工学）
• 振動制御工学科目（機械力学、制御工学）
• 電気電子関連科目（電気基礎、電気工学）
• 情報工学関連科目（プログラミング基礎、情報処理、情報処理演習）
• 設計製図関連科目（機械設計製図基礎、機械設計製図）
• 実習実験関連科目（機械システム工学実習、機械システム工学実験）
• 卒業研究

A:

人間は、太古の昔から道具を発明しうまく使うことによって生活をより豊かなものとしてきました。機械システム工学科では、この人間の自然な営みの延長上にあること，つまり，社会生活を支える基盤となっている「もの作り」に関わることを勉強します。といっても、何かものを作る方法とか、そのための機械や道具の使い方を勉強するわけではありません。機械システム工学科では、現代の工業技術を支えている「工学」という学問を勉強します。それは数学や物理学などの自然科学の学問を基礎にした「文化」としての学問でもあります。機械システム工学科では、このような学問体系の基礎的な部分を時間をかけてゆっくりと勉強できるようなカリキュラムと授業内容を考えています。学生が自らじっくりと考え問題解決を目指せるような教育に取り組んでいます。

A:

1. 全国の国公立大学、私立大学の３年生に編入できます。
2. 本校の専攻科に進学できます。
3. 国内のさまざまな企業などへ就職することができます。

１の大学への高専からの編入は、最近では広くその実績が評価され、年々増加の一途をたどっています。現在、茨城高専では約半数が大学編入と専攻科進学しています。ここ数年、茨城高専の編入者数は、全国高専の中で、上位の実績を誇っています。３の国内企業への就職は、年によっても異なります。 毎年数十倍程度の就職求人の募集があり、自分の力を発揮できる企業を各自選択して、希望する企業、会社へ就職しています。卒業生の中には、企業での活躍が認められ、会社の部長、課長、企画員としてその重責を担って働いている者もおります。多くの分野、職種で活躍しております。皆さんの機械システム工学科への入学をお待ちしております！

A:

機械システム工学は、すべての工学系学問の基礎となる機械システムの基礎知識を学ぶことを基本としています。世の中あらゆるものは、機械システムで構成され、多くの機械システムを組み合わせてできています。最先端の電気、電子工学を取り入れて最先端の機械が動くのです。若くして機械システム工学を勉強し、その後物理などの理学系へ転向し、ノーベル賞を受賞した人々も多く見られます。

その一人に、インテル社のグローブ社長がおります。マイコンの心臓部であるマイクロチップの集積化製造技術を確立し、世界のマイコンの発展に大きな寄与をしました。彼は、ハンガリーで機械システム工学を勉強し、アメリカへ渡って化学を学び、CPUの集積、高速化の発展に大きく貢献したのです。

このように、機械システム工学を学んで培った知識と技術がその後の彼らの学問への発展へとつながったのです。

『機械システム工学を勉強したい生徒諸君の茨城高専への入学を大歓迎いたします！！』

A:

茨城高専の機械システム工学科には、大規模な最先端の実験設備、研究技術があります。

最先端の実験設備には

• 走査型電子顕微鏡
• 赤外線応力測定装置
• 波長可変レーザー装置
• ホログラフィー作製装置
• 酸化物超伝導体熱物性測定装置
• 気液二層流測定装置
• マイクロフルイディックス測定装置
• ワイヤ放電加工装置
• 急速圧縮膨張装置
• 流れの可視化装置
• スペックルパターン測定装置

などがあります。これらを用いていろいろな研究が活発に行われています。

５年生や専攻科生はこれらの研究に参加して活躍しています。

A:

茨城高専で勉強して卒業した後、外国の大学に留学することができます。外国の大学によっては、茨城高専で取った単位を該当科目の単位として認定してくれますので、積極的に勉強して多くの単位を取得しておくと大変有利です。

ただし、その場合、ＴＯＥＦＬの試験を受験し５５０点以上のスコアーをマークしておくことが必要です。このスコアーは、大学によっても異なりますが、５５０点〜６００点以上のスコアーがマークできれば、ほとんどの有名な外国の大学への留学が可能です。茨城高専の機械システム工学科在学中に十分な英語力を身に付けておけば万全です。さあ、今から英語の勉強をはじめましょう！！そして、あなたの希望する大学へ留学しましょう。その夢が、茨城高専機械システム工学科で実現いたします！！

A:

茨城高専の機械システム工学科を卒業した後、諸君が工学部系だけでなく他の学部系、例えば、理学部、経済学部、農学部などへ転学、編入学を希望する場合、先方の大学で受け入れわくがあれば、その編入学はすべて可能です！

実際、茨城高専の機械システム工学科を卒業した後、理学部の数学科、物理学科、工学部の物質工学科、建設工学科、電子工学科、知識情報工学科へ編入していった卒業生が多くいます。中には、国立大学の教官として活躍している者もおります。

茨城高専の機械システム工学科で勉強したいと願っている生徒諸君！ ぜひ、茨城高専の機械システム工学科を受験して下さい！ 諸君の若い力の活躍に期待しております。

A:

茨城高専の機械システム工学科を卒業すると、次の点で有利になります。

• 機械システム系エンジニアは、多くの企業の先端分野においてその活躍が期待されており、自分の実力を発揮できる機会に恵まれています。
• 機械システムに関する先端的専門分野の知識を多く身につけているので、第一線の先端的現場ですぐに活躍できます。
• 卒業生には、大学編入･専攻科進学後、大学院修士課程、博士課程への進学者が多く、開発、研究などの先端的研究分野で活躍できます。
• 筑波の国立研究所、企業の先端施設で働くチャンスに恵まれています。機械システム工学科の卒業生の中には、卒業後、直接就職し、筑波の研究所へ就職して活躍している人もおります！！

A:

高専では５年生になると「卒業研究」を各教員の個別的な指導のもとで実施します。それは５年間の勉強の総まとめであると同時に、一つの研究を自分の手で完成させるという貴重な体験でもあります。参考までに、教員紹介の中で各教員の研究室紹介などを見てください。