学生の活動紹介

機械工学コース 戸﨑烈さん

留学生活(オックスフォード編)

 

 
 こんにちは。茨城高専 専攻科二年生の戸﨑烈です。
 簡単な自己紹介をすると、僕は機械システム工学科出身で(今は無いのかな?)小野寺先生の研究室に所属しています。研究の内容を大まかに説明すると、金属材料の「組織」と呼ばれる粒の集合を制御して、今までよりもさらに優れた機能的特性・力学的特性を持つ材料の開発を目指す、といったようなことをしています。僕は、おそらくは母の影響で幼いころから海外がとても好きでした。今回の留学以前にも4か国ほどですが、海外に行ったことがあり、今でも行ったことのない地に行くことやK-POP、洋楽、西洋ファッションなど、海外のこと全般に興味があります。人生の目標は世界一周です(笑)。 現在は専攻科を休学して海外留学をしています。留学は一筋縄ではいかないですが、今までにない体験ばかりで、人生にとってかけがえのない経験になっていると感じています。 今回は留学の内容、留学を決めた理由のほかに、留学の準備のこと、留学をして感じたことをシェアしようと思います。 

 

留学の内容

 僕は1年間の留学をしています。まずイギリスのOxfordにある語学学校で4ヶ月間英語を学び、その後Oxford大学のとある研究施設に3ヶ月在籍したのち、フランスのCNRSという研究機関に属する研究施設に5ヶ月在籍します。現在は、語学学校を修了し、Oxfordの研究施設に通っています。なので、留学の形態としては「語学留学+研究留学」になります。Oxford大学では、今まで経験したことのない数値解析を主とする「計算物理」側の研究に携わっています。自身で材料特性を評価するシュミレーションモデルを作製し、それを最終的に材料の評価に用いてモデルと実験値の比較を行い、モデルの評価をすることが最終目標です。ここでは、新たな研究視点を開拓することに重点を置いて学んでいます。一方、CNRSでは自分が日本で行ってきた研究の一歩先を学びに行く予定です。目的は、自分が行ってきた研究が海外でどのように行われているのかを体感すること、自分の研究能力の更なる向上です。実験を行う事を主体とし、それを解析した後に、理論を求めるといった、「実験物理」になります。

慣れないプログラミングで作製した自分のモデルとsolid worksやansysを用いて作製したモデルの比較

 

留学を決意した理由

 僕は専攻科生なのでまだ研究経験年数は浅く、今年で3年目になります。今の僕に大きな夢は無いのですが、自分の将来を考えたときに、ふと海外ではどのように研究しているのだろう?海外の研究者はなぜ効率よく結果を出せるのだろう?日本と海外の違いは何だろう?という疑問が湧いてきました。また、一つの考えにとらわれない柔軟な視点を持ちつつ、研究する力が着実に備わってきているという自負も少なからずありました。そのうえ、インターンシップ等で日本国内の研究施設を体験していた僕にとって、海外で新しい経験をするには絶好の時期でした。今逃したらもったいない、とりあえず動いてみようと思ったのが始まりでした。また、単純に海外が大好きなこともあり、一度長い期間、海外、特にヨーロッパで過ごしたいという気持ちも大きかったです。最初は好奇心からで深く考えてはいませんでしたが、最初の一歩を踏み出せるか否かが自分の人生を大きく変えたと感じていると共にこれからも大切なことなのではないかと考えています。実際に今回僕は留学を決意、実行した事で、長期海外生活という一つの夢が叶っています。また、ヨーロッパ各国を訪れるというもう一つの夢も着実に叶えています(こっちに来てから既に7か国訪問しました!)。もちろんイギリス国内の様々な都市にも足を運んでいます。

事前の準備

 準備は周到にするべきです。お金の事、所属先の事、ビザの事、住まいの事…
ほんの一例ですが、僕の場合の準備をシェアします。

 まずお金について、私は「トビタテ留学Japan」という奨学金制度を利用しています。
 この奨学金は返済不要の奨学金で留学先や家計基準などの条件により金額に変動はありますが、僕は月に約15万円が支給されています。トビタテは2020年で終了予定ですが、これに変わるプロジェクトを検討されている様なので、興味がある方は是非活用してください。個人的には、選考方法などもそれほど変わらないと思っています。

***トビタテホームページ***
https://www.tobitate.mext.go.jp/

 トビタテは一次の書類選考を通過したのち、二次の面接選考が文科省で行われます。詳しい内容などは別の記事にまとめているので、そちらを参照してください。(忙しくて最近は更新できていないです。ごめんなさい><)

***ブログ記事***
https://retsublog.hatenablog.com/entry/2019/03/26/115445

 次に所属先についてです。これは正直、学校の先生方に頼るのが一番信用される近道です。トビタテの知り合い(大学所属に限る)も大方はそうです。僕も茨城高専の先生方に頼りました。とりあえずいろいろな先生に自分からアプローチしに行きましょう。一応こちらに来てからも、イギリスの他の大学の先生にメールしたり、会ったりしてみましたが、学士課程である事や、保険、お金のことなどで懸念を抱かれました。

 ビザについては、僕の場合イギリスのshort-term study VISAをとっています。空港で必要な書類を提出すればその場で発行してくれます。フランスについてはこれから動くので詳細は書けませんが、student VISAになると思います。いずれにしてもビザに関してのアドバイスは、1.準備を早めにすること、2.書類をしっかり準備すること、の二点に限ると思います。しっかり準備していれば問題ないです。

 住まいに関して、僕は「spare room」というアプリを活用しました。日本にいるときから何件かメッセージのやり取りをし、内見の予約をしたのちに、実際に内見をしに行くといった手順です。イギリスではメジャーで、多くの候補が見つかると思います。僕は6件ほど内見をしたのちに決定しました。内見では、バスルーム、ベッド、キッチン、家のルールなどを確認したほうが良いです。(日本人は特にバスルーム)

***spare room***
https://www.spareroom.co.uk/

留学をして感じること

<友人>
 僕は、人は人と関わらずには何もできないと思っています。また、関係を持っておくことで出来ることが広がるとも考えています。そのため若い今のうちから世界に友達を多く作ることもこの留学の大きな目的の一つでした。結果的に今は大きく分けて3タイプの友達が出来ました。①語学学校で知り合った世界中の友達、②Oxford大学で知り合った現地の学生、③トビタテで知り合って海外で頑張っている日本人です。①は計画当初は想定していませんでしたが、本当に良かったと思っています。色々な国の文化や宗教、考えを聞くことが出来たと共に、世界中に会いに行く友達が出来ました。②は勉学の大きなモチベーションになっています。将来またアカデミックな分野で関わることが出来るといいなと心から願っています。もちろん語学も現場の生きた英語は大きく異なります。今のうちに様々なことを話したいと思っています。③も留学の大きなモチベーションになり、時には助けになります。実際に海外で同じように頑張っている友達と留学先で会ったりもしています。その時の意見交換はとても有意義な時間でした。これからも様々な地に訪問する予定です。
 海外に出た事で、本当に世界は広いと実感している一方で、日本を外から見ることが出来、日本の素晴らしさも実感しています。これは実際に留学し、多様な人と話さないと経験できないことでした。これからも世界の事、日本の事をもっと知っていきたいと思います。

 

語学学校で仲良くなった世界の友人たち

<イギリス>
 イギリスで生活してから感じることは、「どことなく日本と似ている」ことでしょうか。例えば、道路は左側通行、人々が親切、きちんと列に並ぶ、基本的に安全といったことなどが挙げられます。安全であることは、少し予想外でした。まるで日本と変わらないくらいです。日本食が恋しいですが、日本の調味料などはスーパーやアジアンショップなどに売っています。一番欲しいのは温泉です。久しぶりに大きいお風呂にゆっくりつかりたいな~。
 僕はイギリスの天気が好きです。めったに暑くならないし、カラッとしています。突然雨が降ったりもしますが、意外と慣れます。連日の日本の猛暑や台風のニュースを聞いては、こっちは過ごしやすいのに、と思ったりします。
 総じて言えるのは、イギリスはとても住みやすいです。標識や看板なども当たり前ですが、英語なので問題ないです。なんとなくわかります。値段が高いですが日本料理のお店もあります。あと、今はBrexitの影響か、ポンドが驚くほど安くなっているので生活しやすいです。イギリスに来るなら今ですね(笑)。

 少し長くなってしまいましたが、こんなところで終わりにさせていただきます。最後まで読んでくださりありがとうございました。
 次回があるかは未定ですが、好評であればフランスからお届けできればと思います。

あ、高専生からの留学の相談は随時受け付けております。
ac18101(at)gm.ibaraki-ct.ac.jp (at=@)まで。

 

(左)日本にいるときから好きだったマンチェスターシティの試合に行ってきました!
(右)オックスフォードにあるハリーポッターで有名なクライストチャーチの食堂